終局直後
以下、インタビューを抜粋して記します。(まずは勝者の伊藤女流三段から)
――戦いを終えて
伊藤 終盤、間違えてハッキリ負けになったと思いますが、何とか食らいついていけました。
――一局全体を通して
伊藤 駒がぶつかってからは一手一手が分からない、難しい将棋になったかと思います。
――昼食休憩明け、58手目△6四歩から2枚換えになったあたりは?
伊藤 (63手目▲8三銀成と)玉頭の歩が取られて不安定な形になって、2枚換えではあるのですが、難しいと思って指していました。(84手目△6七銀から)先手玉を引っ張り出せるので、と思ったのですが、中段玉の寄せ方が分かりませんでした。
――96手目△5一香あたりから優勢を意識したか? これを逃したという手はあるか?
伊藤 時間もなくなってきていたので、局面に夢中でした。竜を切った(104手目△2五竜)あたりは寄っているのかなと思って指していったのですが、▲6四飛(107手目)のときに見えなくなってしまいました。何か寄せの形があったような気がしたのですが、見つけられず、具体的には分かりません。
――勝ちになったと思うところ?
伊藤 本当に最後ですね。(160手目△5七馬の局面で)こちらに詰みがなさそうなところでした。
――ここまでと第3局への抱負を
伊藤 連勝はうれしいです。第1局は優勢になってから押し切れたかと思ったのですが、本局は逃してしまっていたと思うので、そのあたりが課題だと思います。体調を整えて、しっかりといい将棋を指したいと思います。
――戦いを終えて
里見 序中盤は動いていったのがあまりよくなく、失敗して指しにくさを感じていました。途中、難しくなったかと思っていまして、流れがよくなってからが指し手が乱れすぎていたと思います。
――87手目▲5六玉以降、中段玉で頑張っていたあたりは?
里見 嫌みは若干ついていましたが、正確に指されると苦しいだろうと思っていました。
――107手目▲6四飛のあたりは?
里見 ハッキリ寄せは見えなかったので、どうやられるのか分かりませんでした。
――ここまでと第3局への抱負を
里見 内容がよくないので、しっかり立て直せるようにしたいと思います。第3局までは(2週間と)期間が空くので、切り替えて頑張りたいと思います。地元開催していただいて、本当に毎回、感謝の気持ちでいっぱいです。今日の将棋はしっかり反省して次につなげたいと思います。
(飛龍)