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2013年1月14日 (月)

終局後インタビュー

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里見女流名人

―― まだ熱戦冷めやらぬというところで恐縮ですが、一局を振り返っていただいて感想をお願いします。

「序盤は指しやすいかなと思っていたんですが、予定通りに進めたところで思っていたよりもよくないというか、ぱっとしない局面だったので、やや難しいかなと思っていました。自信がないところもありました」

―― 序盤は少し微差で先手リードという見方も控室ではありましたが?

「そうですね」

―― 終盤は上田さんのほうがいいと控室では終局直前まで見ていたんですが、勝ち負けの形勢判断はどう考えられていましたか?

「▲6三歩(77手目)を手抜かれるのを軽視していました。もっと早めに入れておくべきでした。ただ、どこで入るかはわかりません。確かにちょっと自信はなかったです」

―― でも負けがよぎる、というところまではいかなかったですか?

「意外と難しいのかなと思っていて、明快な負け筋はわからなかったです」

―― 第1局を制して、地元での開幕局を先勝しました。

「昨年は負けてしまったので、今年はいいスタートを切ることができてよかったと思います」

―― 第1局が終わったばかりですが、第2局に向けての抱負をお願いします。

「先後もわかっているので、しっかり準備をして一生懸命がんばりたいと思います」


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上田女王

―― 第1局を振り返って、大熱戦だったと思いますが。

「そうですね、序盤は苦しい出だしだったと思うのですが、中盤になってこの銀(3五銀)が交換なんですけどさばける形になって、少し難しくなったかと思いました。ただ、全部清算した後(67手目▲6六同飛までの局面)の指し方がいまいちよくわからなかったです」

―― 序盤はかなりいろんな局面を想定されて指されていたのかなと感じたのですが、長考に入ってしまったところ(32手目△4四銀に48分の考慮)は誤算があったんでしょうか?

「いえ、そういうわけではないのですが、局面自体がわからなかったので」

―― 時間に追われる展開になった影響もあったように思いますが。

「そうですね。▲4六歩(87手目)の局面でもうちょっと時間が欲しかったというのはありますね。でも、それは言ってもしょうがないです」

―― 控室では最終盤に上田さんに勝ちもある、という見方もありました。上田さんご自身はどう思われていましたか?

「▲6二歩成△同飛の局面は勝ちがあると思ったんですが、受けに回られる手をあまり深く読んでいなかったので具体的にはわからないですね」

―― 第2局の巻き返しに向けて抱負をお願いします。

「番勝負ですので先後が決まっていることもありますし、また一週間後まで時間がありますので準備をして臨むだけです」


(若葉)

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