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2011年2月17日 (木)

講演

湯原小学校で行われた講演の一部を掲載します。

――いつごろ将棋を始めたのでしょうか。
里見「5、6歳のときに、家族が隣でやってるのを見て覚えました」
清水「中学生からですね。小学生のときはルールを知っていたくらいです。遅いほうだとは思うんですけど、何かを始めるときは、自分がやりたいと思ったときがベストタイミングだと思います」
――将棋のおもしろさ、いいところとはどういった点でしょうか。
里見「誰とでも対等に戦えるところじゃないでしょうか。ほかではなかなかないと思います」
清水「まず、姿勢がよくなります。あと集中力や判断力が身につきます。将棋って、何人でやるものでしょうか? そう、二人ですね。だから自然と相手の気持ちを考えるようになりますね」

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■生徒からの質問コーナー
Q.どの駒が好きですか?
里見「名前が『香奈』で香が入っているので、香が好きです」
清水「聞かれるたびに困ります。というのも、どの駒も自分のためにがんばってくれてるので。みんな好きなんですが、そうですね、前にひとつしか進めない駒……わかるかな? そう、歩です。歩が好きですね」
福崎「うーん清水さん『さすが!』という答えですね。里見さん、がんばってくださいよ」

Q.緊張はどうやってほぐしますか?
里見「おいしいものを食べます」
清水「『緊張するな』と考えるとかえって緊張してしまうんですね。だから楽しむように、と自分に言っています」

Q.小学生のころの夢はなんですか?
里見「シェフ。……とプロ棋士です」
村田「じゃあ今はバリバリ料理を?」
里見「いや、やろうかなと思ってるんですけど(笑)」
清水「私は看護師、弁護士、駅員さん、エレベーターに乗って『上へ参ります』って言う人……こう、ピシッと働いてる人に憧れてましたね」
福崎「今日はスチュワーデスさんに見えるね」
清水「あ、スチュワーデスさんにもなりたかったんですよ。中学生のころは数学の先生、歴史学者が夢だったんですけど……気がついたら、一番好きな将棋の世界に入っていました」

Q.将棋をやっててよかったなと思うことは?
里見「大会で優勝して、パーティーで好きな食べ物がズラーッと並んでるのを見たとき、すごいうれしかったです」
清水「将棋以外の世界でがんばっている人と会えるとうれしいですね。タイトル戦を戦っていると全国を回るんですが、そこでいろんな人と会えるのが一番いいなと思うことです。人と人との出会いですね」

Q.いつまで続けるんですか?
里見「興味がある限り一生ですね」
清水「現実味がある質問ですね(苦笑)。わからないですけど、情熱がある限りは続けていくと思う。やっぱり好きで始めたことなので、一生やっていくと思います」

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(文)

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