2014年8月 6日 (水)

後手の勝ちはない

165

いよいよ先手玉も入玉に向けて動き出しました。点数勝負は後手が足りるかどうかギリギリのところです。現局面で先手陣に入り込んでいる後手の小駒は4枚。持ち駒の小駒が8枚で12点。大駒2枚を足して22点あります。つまり後2点入れば持将棋成立で引き分けになります。
可能性があるのは、6四歩を逃がすか、先手陣に残る小駒を、駒の交換をせずにタダ取りすることです。
「持ち駒に飛車があれば、小駒を拾えるチャンスがあるんですが、角2枚なので難しいんです。将棋の本質とはまったく関係ない技術の話なので、アマチュアの方は気にしなくていいことですが」(先崎九段)

(八雲)