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第70期王座戦五番勝負第3局

2022年9月27日 (火)

対局場近隣を巡る(1)

対局場のウェスティン都ホテル京都は京都市東山区に位置し、道路を隔てると左京区に入ります。近隣には多くの観光名所があり、対局前日に少し歩いてみました。
Img_2738(ホテルから最も近い、京都市営地下鉄東西線の蹴上駅)
Img_2695(開運、厄除、縁結びの神として知られる日向大神宮)

Img_2698(階段を上がると義経地蔵。蹴上という珍しい地名のいわれと関係があるよう)

(武蔵)

対局再開

13時に対局が再開されました。手番の永瀬王座はすぐには指さず、しばらく考えています。
Img_3016(昼食休憩明けの入室は、豊島九段のほうが早かった)

Img_3032(数分後に、永瀬王座が姿を見せる)
Img_3050

Img_3053(永瀬王座は対局再開を告げられても、しばらく考えている)

(武蔵)

昼食休憩中の対局室

Img_2983(昼食休憩時の局面)
Img_2984(使用駒は児玉龍兒師作、錦旗書。盤駒どちらも関西本部所蔵のもの)
Img_2986(下座側から上座を眺める。立派な掛け軸と生花が)
Img_2987(残り時間には差がついている)

(武蔵)

昼食

昼食のメニューは永瀬王座がビーフカレー(サラダつき)、アイスコーヒー、ウーロン茶、いちごのショートケーキ(15時のおやつをお昼に)、豊島九段がグリルチキン(ライス、サラダつき)、アイスティーです。
Img_3002(永瀬王座の注文)
Img_3003(カレーは都ホテル京都名物)
Img_3004(豊島九段の注文)
Img_3006(鶏肉は焼き上げてから、燻製風に)

(武蔵)

昼食休憩

2022092776_212時10分、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬51分、△豊島2時間17分。昼食のメニューは永瀬王座がビーフカレー(サラダつき)、アイスコーヒー、ウーロン茶、いちごのショートケーキ(15時のおやつをお昼に)、豊島九段がグリルチキン(ライス、サラダつき)、アイスティー。対局は13時から再開されます。

(飛龍)

駒を取り合う変化

20220927761時間13分の長考で、豊島九段は△2五銀と飛車先を止めました。先手が飛車を逃げると、△3四銀で桂取りを免れます。西田五段は、▲3三歩成△2六銀▲4二と△同金▲3一飛(変化図)の取り合いを示しました。以下、△4一歩▲1一飛成に(1)△2八飛なら、▲3八銀△2七銀成▲3九金△3八飛成▲同金△同成銀に▲4六香が底歩の弱点を突く痛打で、先手有望の局面となります(下写真)。
Img_2958(変化図▲4六香まで進んだ継ぎ盤)

この順を不満と見るなら、(2)△7六歩の攻め合いも考えられるようです。

Img_2957(継ぎ盤を使って解説する西田五段)

(武蔵)

ウェスティン都ホテル京都(2)

ホテルには、京都市の重要文化財(名勝)に指定されている「葵殿庭園」と「佳水園庭園」があります。同ホテルは1世紀以上の歴史があり、改築、拡充されるとともに、植栽や裁定が行われてきました。ホテルの歴史をともに見守る美しい庭園です。

Img_2814(控室から望めるのは葵殿庭園)
Img_2818(葵殿庭園に流れる「雲井の滝」)
Img_2842(佳水園庭園入口)

Img_2832

Img_2840

住所:〒605-0052
京都市東山区粟田口華頂町1(三条けあげ)
TEL: 075-771-7111
https://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/

(武蔵)

ウェスティン都ホテル京都(1)

対局場の「ウェスティン都ホテル京都」は、京都・東山に位置するホテルで、2020年には130周年を迎えました。周辺には南禅寺を始めとする名所や旧跡が多く、観光にも最適のロケーションです。
これまで王座戦と名人戦が戦われており、本局は第68期王座戦五番勝負第2局、▲久保利明九段-△永瀬拓矢王座戦以来、2年ぶり9回目の開催となります。
Img_2803(ホテル外観)

Img_2739(1階ロビー)
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Img_2755(ティーラウンジのエントランスには、宿泊した著名人の写真がたくさん飾ってある)
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(武蔵)

手を止める挑戦者

2022092771上図▲3五角に本譜は△3四歩と打ちました。検討では△3四銀が有力視されており、▲6四歩なら△3五銀(変化図)が飛車に当たって先手を取れます。

2022092774本譜は△3四歩だったので、▲6四歩と強く取り込む余地が生まれました。実戦は▲6四歩以下、△3五歩▲3四歩と進んで、豊島九段は手を止めます。

2022092775△4五桂には▲3三銀が厳しい一打。逃げにくいのなら、△8七銀の攻め合いも考えられる局面です。面倒を見るか、攻め合うか、挑戦者はどのような方針を打ち出すでしょうか。

Img_2953(「緑があるのはいいねえ」と淡路九段)

(武蔵)

観戦記は日本経済新聞で

本局の観戦記は池田将之指導棋士五段が執筆し、後日、日本経済新聞紙上に掲載される予定です。観戦記は当日の対局室の雰囲気や、控室の模様など対局の裏側も楽しめます。ぜひ、ご覧ください。
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(武蔵)

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