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第69期王座戦五番勝負第1局

2021年9月 1日 (水)

10時ごろの控室

Dsc_1268(10時ごろの控室。島九段、日本将棋連盟会長の佐藤康光九段、高崎七段が検討を進める)

Dsc_1273_2(複雑な変化を見つけて、笑みを浮かべる島九段)

Dsc_1271(高崎七段は振り飛車党)

Dsc_1272(佐藤康九段)

(紋蛇)

戦型は角換わり

20210901a戦型は角換わりになり、永瀬王座が▲4五桂と仕掛けました。対局開始から36分での開戦です。以下 △2二銀▲3五歩△4四歩▲3四歩△4五歩▲同歩△6五歩▲同歩△7五歩で分岐点を迎えました。20210901b

前例は2018年の王位戦☗豊島将之八段-☖澤田真吾六段戦で(肩書・段位はいずれも当時)、▲4四歩と指していました。しかし、永瀬王座は▲6四歩と手を変え、「これはやりたかったのか」と島九段がつぶやきました。▲6四歩は▲6三歩成△同金▲7二角の筋を見せて後手の攻めを牽制した意味です。先手は桂損ながら、持ち歩の多さや後手の壁銀でバランスはとれています。
木村九段は▲6四歩に手を止めて、19分の考慮で△7六歩と取り込みました。以下▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七金△8一飛▲8二歩△同飛▲7一角と進みました。

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もう終盤戦です。手が止まりません。▲7一角に△7二飛▲6二角成△同飛▲7四歩△6四飛▲6六歩で、10時20分ごろの局面です。

20210901d

▲6六歩は△同飛なら▲6七歩と先手で受けて、▲7三歩成と桂を取ることができます。△7四飛なら▲7五金で飛車を捕獲すればよいです。

先手は2枚換えと陣形差でペースを握ろうとしています。木村九段はどうやってバランスを保つのでしょうか。

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対局開始

Dsc_1242(9時、対局開始)

Dsc_1243(永瀬王座。初手は▲2六歩)

Dsc_1256(木村九段。△8四歩と応じた)

(紋蛇)

朝の様子(2)

Dsc_1208(小高三段による振り駒)

Dsc_1214(永瀬王座による振り歩先で振り駒が行われ、歩が3枚。永瀬王座の先手が決まった)

Dsc_1218_2

Dsc_1231


(紋蛇)

朝の様子(1)

Dsc_1172(8時42分、永瀬王座が入室)

Dsc_1174(カバンから扇子などを取り出す)

Dsc_1179(8時46分、木村九段が下座に着く)

Dsc_1187(一礼して駒箱が開けられた)

Dsc_1189

Dsc_1197

(紋蛇)

本日のスケジュール

おはようございます。本日のスケジュールは下記の通りです。

9時       対局開始
12時10分~13時 昼食休憩
15時      おやつ
17時30分~18時 夕食休憩

Dsc_1166(本日の仙台市は曇り空。目の前に見えるのは仙台駅)

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2021年8月31日 (火)

動画中継

本局は Paravi(パラビ)とABEMAで動画中継されます。ぜひご覧ください。 

 

【Paravi】
解説:藤森哲也五段 聞き手:香川愛生女流四段
日時:2021/9/1(水) 午後5時~終局

https://www.paravi.jp/title/76546

 

【ABEMA】
解説:先崎学九段 佐藤和俊七段 井出隼平五段 聞き手:千葉涼子女流四段、室谷由紀女流三段
日時:2021/9/1(水 ) 午前8時30分~終局

https://abema.tv/channels/shogi/slots/9gu3NGE7ceodeo

 

(紋蛇)

対局検分(2)

Dsc_1157(永瀬王座は駒が光らないかを気にしていた)

Dsc_1158(対局室の天井には、部屋が暗くならないように蛍光灯が足されている。設営スタッフによれば、永瀬王座側の駒台が光らないようにするため、手前側の蛍光灯にあらかじめ紙を貼って光の具合を調整したとのこと)

Dsc_1159(説明を受けたあと、じっと盤上を見つめる。やがて「大丈夫な気がします」と了承した)

Dsc_1162(検分は5分ほどで終了した)

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対局検分(1)

Dsc_1144(検分開始は18時の予定だったが、永瀬王座は17時45分に上座に着いた)

Dsc_1150(永瀬王座から5分後、木村九段が入室。「すみません、お待たせしました」と頭を下げてから、着席した)

Dsc_1151_2(ややあって、駒箱が開けられた)Dsc_1152

Dsc_1155

 

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第69期王座戦五番勝負第1局

永瀬拓矢王座に木村一基九段が挑戦する、第69期王座戦五番勝負(主催:日本経済新聞社主催、特別協賛:東海東京証券)。9月1日(水)にいよいよ開幕します。永瀬王座は3連覇を目指すシリーズです。木村九段は第56期(2008年度)以来、2回目の挑戦で初の王座奪取を目指します。 

過去の対戦成績は永瀬3勝、木村3勝の五分(千日手2回)。直近の対局は2020年度の第70回NHK杯争奪戦で、木村九段が制しました。タイトル戦は、今回が初めてです。 

 第1局は宮城県仙台市「ホテルメトロポリタン仙台」で行われます。持ち時間は各5時間(チェスクロック使用)。対局開始は9時、昼食休憩は12時10分〜13時、 夕食休憩は17時30分〜18時。第1局のため、先後は振り駒によって決定されます。立会人は島朗九段、記録係は小高悠太郎三段(所司和晴七段門下)、日本経済新聞の観戦記は大川慎太郎さん、観戦記の解説は高崎一生七段が務めます。 

 

本局の中継は棋譜コメントを生姜、ブログを紋蛇が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 

【日本経済新聞電子版(囲碁・将棋)】
https://www.nikkei.com/culture/go-shogi/

【東海東京証券株式会社】
http://www.tokaitokyo.co.jp/ 

(紋蛇)

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