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第68期王座戦五番勝負第2局

2020年9月 9日 (水)

対局再開(1)

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(対局室に向かう永瀬拓矢王座)

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(背を伸ばし、目を閉じて久保利明九段を待つ)

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(13時、久保九段の姿はまだない)

(翔)

昼食休憩

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12時10分になり、40手目△8六歩の局面で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲久保1時間57分、△永瀬1時間11分(持ち時間各5時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。

対局は13時に再開されます。

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(永瀬王座の昼食はうな重とアイスコーヒー)

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(久保九段の昼食は海老天重とホットコーヒー)

※対局者が注文したものと同じものを用意して撮影しています。

(翔)

どちらの大駒が使えるか

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現局面(37手目▲9五角)までの見解を山崎隆之八段にうかがいました。

「序盤は後手に穴熊に組ませないために、久保九段がよくばった指し方をして模様を張りました。それに対し、永瀬王座は先手の囲いが完成しないうちに仕掛けましたね。
▲9五角と出て、▲5一角成が受かりません。無理に受けると▲7三歩と打たれて、▲7五飛と銀を取られてしまいます。予想手順は△7六歩▲5一角成△8六歩▲同歩に△8二飛ですね。先手の馬と後手の飛車、どちらの大駒が使えるかの勝負になります。私自身は居飛車党なので、馬と比べると飛車の攻撃力がわずかに高いところを評価します。ここからの数手が振り飛車側の腕の見せ所です。まもなく昼食休憩ですが、あまり昼食を味わえない局面になっています」

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(葵殿の庭園から控室を望む)

(翔)

11時頃の控室

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(立会人の桐山清澄九段)

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(新聞解説の山崎隆之八段)

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(葵殿の庭園は、日本の近代庭園の先覚者と言われる庭師・七代目小川治兵衛による回遊式庭園による作品)

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(庭園の中には複数の滝が流れている)

(翔)

蹴上発電所

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(奥に見えるのが琵琶湖疎水記念館)

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(無鄰菴は「むりんあん」と読む、明治・大正期の政治家、山県有朋の別邸。現在は京都市が管理している)

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(南禅寺はウェスティン都ホテル京都の近くにある)

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(京都市国際交流会館)

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(蹴上発電所。1891年に運転を開始した、営業用としては日本初の水力発電所)

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(蹴上発電所はウェスティン都ホテル京都の向かいにある。運転開始から130年近く経過したいまも、京都市内に電力を送っている)

(翔)

平安神宮

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(東西を走る三条通りからその名も「神宮道」に入ると、大きな鳥居が見える)

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(平安神宮大鳥居)

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(下から見上げる。大きい)

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(京都市京セラ美術館。「京都市美術館」の名で親しまれてきたが、今年3月のリニューアルオープンに合わせて改称した)

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(京セラは京都市伏見区に本社を置く企業)

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(京都市京セラ美術館の南側を流れる、琵琶湖疎水)

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(京都市内には屋外の装飾に制限のある地域があり、おなじみのロゴも景観になじむ色に変更されていることも多い)

(翔)

東山

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(京都市営地下鉄で三条京阪駅と、ウェスティン都ホテル京都最寄りの蹴上駅の間にあるのが、東山駅。その近くにある古川町商店街)

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(白川橋。見事な柳だ)

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(交通量の多い道路のすぐ横に、穏やかな水が流れている)

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(金剛寺)

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(あとで調べたところ、日本将棋連盟京都府支部連合会により「京都国際将棋クラブ」が月2回開催されているようだ)

(翔)

京阪三条駅

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(京阪電車三条駅。線路は地下にある。ちょっとややこしいが、この一帯は「三条京阪」と呼ばれていて、京阪の三条駅から乗り換えられる京都市営地下鉄は「三条京阪駅」という名前だ)

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(市バス「京都岡崎ループ」。八坂神社、平安神宮、南禅寺などの京都市岡崎エリアをめぐる小型のバス)

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(江戸時代末期の尊皇思想家、高山彦九郎の像。御所に向かって拝礼している姿から「土下座像」と通称される。「ドゲザ前」は三条京阪の待ち合わせ名所)

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(彦九郎は今日も、京都御所に向かって拝礼している)

(翔)

鴨川

昨日、京都市街(京阪三条駅付近)からウェスティン都ホテル京都(地下鉄蹴上駅付近)まで歩きました。

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(京阪三条駅付近から鴨川を見る。「かもがわ」には「賀茂川」「鴨川」と異なる表記があるが、この地域は「鴨川」と書く)

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(三条大橋。このあたりの河岸は「三条河原」と呼ばれ、安土桃山時代には盗賊の石川五右衛門が釜茹での刑に処せられたとされる)

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(鴨川にはカモを始め、野鳥が多く見られる。冬は渡り鳥のユリカモメが風物詩)

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(三条大橋は東海道五十三次の西側の起点として知られている)

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(鴨川沿いの料理店では「床」と呼ばれる高床式の座敷を作っている。特に夏季は「納涼床」と呼ばれて人気を博すが、今年は新型コロナウイルスの影響で床の使用を取りやめた店舗もあるそうだ)

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(現在の河川敷は、遊歩道として活用されている)

(翔)

激しい予感

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図は永瀬王座が△7四歩と突いた局面です。△7三銀や△7二飛と動く順を見せています。

山崎八段は「ゆっくりしていると先手にじっくり組まれるので後手は動きたいところでしたね。△7四歩以外の候補手が難しかったです」と話しています。

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久保九段は▲3九玉と引きました。ここでは山崎八段が▲3七玉も挙げていました。3九玉型だと▲7八飛と回ったあと、△8六歩▲同角△同飛▲同歩に△5七角と打つ筋が生じるためです。

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(以前控室で使われていた可楽庵隣の離れがリニューアルオープンしてレイアウトが変更されたため、本局では4階の一室が控室に使われている。控室からは「葵殿の庭園」が見える)

(翔)

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