カテゴリ

第61期王座戦五番勝負第1局

2013年9月 4日 (水)

再び長考

Kifu_36_2

再開後に指された△5五角(図)に対し、再び中村六段が長考に入っている。後手はこの角のラインを生かした攻めを実現させるためにこれまでの手を組み立てている。控室では▲3六飛や▲7一銀といった手段が検討されている。

278

279


(文)

緑豊かな景観

ぐずついてた空が午後になり晴れてきた。ロイヤルパークホテルの敷地内には緑が多く、太陽の光を浴びて雨露が輝いている。

147

267

266

270

277

274


(文)

対局再開

12時55分ごろに中村六段が入室。羽生王座不在のまま、「時間になりました」と記録係が告げた。再開から数分が過ぎたが、羽生王座は姿を現さなかった。

256

260

261

265


(文)

昼食休憩時の対局室

244

242

237


(文)

昼食休憩に入る

Kifu_35

12時、図の局面で昼食休憩に入った。昼食は羽生王座が海鮮焼きそば、杏仁豆腐、アイスレモンティー。中村六段が仙台牛ハンバーグステーキ、オーガニックみかんジュース。対局は13時に再開される。

232

236

234

235

※両対局者と同じメニューを注文し撮影しました。
(文)

予想を裏切られる控室

中村六段が仕掛けてから、羽生王座の応手がことごとく控室の予想を裏切っている。「何を検討していたんだ」と佐藤康九段。仕掛けたあたりで昼食休憩に入ると思っていた検討陣にとっては、進行が早いことも予想外。11時45分、じきに昼食休憩に入ろうという時間だが、継ぎ盤での検討に熱が入っている。
加藤女流王座から「あわ家惣兵衛」のどうぶつ饅頭が差し入れられた。検討陣も食べて一息。

224

223

220

227

229


(文)

中村六段、長考

Kifu_28

11時20分、中村六段が長考に沈んでいる。羽生王座が△3一玉(図)と引いて5筋が薄くなったため、▲4五桂と跳ねる筋が有力な攻めになるようだ。たとえば、▲3五歩△同歩▲4五桂△2二銀▲7一角△7二飛▲5三角成△同金▲同桂成△5五銀▲8三金(参考図)まで進めば先手よし。

Z01

見ての通り飛車が詰んでいるので、後手はどこかで変化する必要がある。後手に変化されても仕掛けが成立しているかどうか、中村六段は時間を使って検討しているのかもしれない。
控室には加藤桃子女流王座が訪れ、検討に加わっている。継ぎ盤の横には島九段が用意したおやつが並んでいる。

221

222

219

225


(文)

図書館と大学

道を歩いて行くと宮城県図書館(1998年3月開館)が見えてくる。道路の反対側に目を移すとベガルタ仙台の練習場。ベガルタ仙台は仙台にホームを置くサッカークラブで、2009年11月にJ1に再昇格した。次に見えてきたのは朱色の壁が特徴的な建物で、これは仙台保健福祉専門学校。その向かい側には宮城大学(1997年4月開学)があり、構内には少し変わったオブジェを見ることができた。

152

161

154

166

183

179

188

187

194

195001


(文)

泉パークタウンを歩く

泉パークタウンは総開発面積1,070ヘクタール、多彩な生活機能を備えた複合型の都市がテーマのニュータウン。1972年の造成開始から発展を続け、年代を感じさせない景観が広がっている。1998年10月には都市景観大賞「都市景観100選」を受賞した。
仙台ロイヤルパークホテルの向かいに位置するのは泉パークタウン・タピオ(写真上、中)、道路を隔てて仙台泉プレミアム・アウトレット(下)がある。

208

206

041_2


(文)

羽生王座の一手損角換わり

Kifu_6

角換わり模様の立ち上がりから、羽生王座は△9四歩(図)と突いた。比較的珍しい指し方で、羽生王座は8月27・28日に行われた王位戦七番勝負第5局で行方尚史八段にこの手を指されている。第5局の結果は羽生王座が勝ってタイトルを防衛。自身が打ち破った作戦をぶつけるあたりに、羽生王座らしさが表れている。実戦は図から▲9六歩△3四歩▲2五歩△8八角成(下図)と進んだ。

Kifu_10

戦型は羽生王座の一手損角換わりになった。手損のない角換わりでは腰掛け銀が主流になって久しいが、一手損の世界では早繰り銀・棒銀・腰掛け銀の3種の駆け引きが残っている。まずは互いの右銀の動きに注目。
控室では島九段、佐藤康九段、飯塚七段が継ぎ盤を囲み検討を行っている。

144

143

146


(文)
このサイトに掲載されている記事・イラスト・写真・商標等の無断転載を禁じます。