本局は角換わり腰掛け銀の定跡形になりました。上図はその基本形。羽生九段がこの形を指すのは、2024年8月22日の第83期順位戦B級1組、▲羽生九段-△斎藤慎太郎八段戦以来のことです。
伊藤叡王の角換わり研究は、棋界でも屈指の精度を誇ります。相手の得意戦法に羽生九段は真っ向勝負を挑みました。
9時42分、52手目△6五歩まで進みました。まだ40局程度の前例があり、定跡の進行です。最近では2月の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦の挑戦者決定リーグ、▲佐々木大地七段-△大橋貴洸七段戦や▲丸山忠久九段-△佐々木勇気八段戦で指されています。
(初手▲2六歩)
(2手目△8四歩)
(牛蒡)