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2023年8月

2023年8月31日 (木)

感想戦の様子

Img_3892 両者のインタビュー後、感想戦が始まった。

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以上で第1局の更新を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。
(八雲)

終局直後の様子

Img_3855 終局直後の様子。

Img_3858 報道陣がビッシリと取り囲んだ。

Img_3865 第1局を後手番で制した永瀬王座。

【永瀬王座の談話】

――本局を振り返って、どのような印象を持たれていますか。

「両者、主張がある形かと思いました。ただ、8六の銀がどうなるかわからないなと思いながら指していました。▲5六銀上(61手目)とされて、△5五歩でバランスが取れていたかは、わからなかったのですけど。何か4七の銀をうまく使われてしまったのかなと思っていました」

――控室では先手持ちの声もあった中で、永瀬王座はどの辺りで形勢が好転されたと思われましたか。

「△1四銀(98手目)と立って好転かは、わからないんですけど、粘り甲斐のある形にはなったような気はしました」

――勝ちになったと思ったのはどの辺りでしょうか。

「△4八竜(148手目)から詰み筋に入りましたので、そこでかなと」

――五番勝負の開幕局を勝利で飾られました。しかも、後手番での勝利ということで。その辺りについては。

「まずは先勝することができてよかったと思います。本局は後手番でしたので、どうついていくかという将棋になったかと思うのですけど。ただ、先手持ちという声もあったということなので。確かに何か自信がないかもしれないなと思いながら指していました。ただ、そこまで大きく崩れていなければよいな、という感じでした」

――次は先手番で第2局を迎えます。抱負を聞かせてください。

「先後も決まって、少し日にちもありますのでしっかり準備をして挑みたいと思います」

Img_3878 敗れた藤井竜王・名人。

【藤井竜王・名人の談話】

――本局を振り返って、どのような印象を持たれていますか。

「お互い玉が薄い形で戦いになって。どうバランスを取るか、非常に難しい将棋かなと思っていたんですけど。途中、角を切って(63手目)と金を作りにいったところがあったのですが、ちょっと進んで見ると、こちらの攻め駒が少なくて。よい指し方ではなかったかなと思ったので。その辺りで何か違う手があったかなという気がしています」

――第2局に向けての抱負を聞かせてください。

「早くも厳しい状況になってしまったかなとは思っていますけど。できる限りよい状態で対局に臨んで、熱戦にできるように頑張りたいと思います」

(八雲)

永瀬王座が開幕局を制す

20230831_150

第1局は永瀬王座が150手で勝ちました。終局時刻は21時11分。消費時間は▲藤井5時間0分、△永瀬5時間0分。第2局は兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で行われます。

後手優勢

20230831108時刻は20時半を回りました。両者一分将棋の大熱戦も、ついに後手番の永瀬王座が抜け出したと見られています。あとは着地を決めるだけ。非常に大きな後手番での勝利に近づいています。

(八雲)

両者一分将棋に

2023083110020時17分頃に永瀬王座が持ち時間を使い切り、藤井竜王・名人は図の局面で持ち時間を使い切って、両者一分将棋に入っています。形勢は難解ながら、やや後手持ちの声が増えて来ました。第1局から非常に際どい勝負になっています。

Img_3846 陣屋のかがり火。

(八雲)

形勢不明

2023083179時刻は19時半を回りました。藤井竜王・名人が角を切って踏み込んだところから10数手進みましたが、先手の攻めが少し重いという評判です。検討陣の判断は形勢不明。後手にも十分チャンスがあるようです。
▲4五桂までの消費時間は▲藤井4時間35分、△永瀬4時間35分。両者の消費時間はぴったり並んでいます。お互いに相手と消費時間の差がつかないように意識している印象を受けます。

Img_3849 陣屋の庭にかがり火が灯った。

(八雲)

やってこい

2023083162対局再開から1時間経過し、時刻は18時30分を回りました。
30分の考慮で指された△5五歩は「やってこいという強い手」と検討陣。これに対して、先手のもっとも強い対応は▲5二角成△同飛▲4三金とする順です。他には▲7二歩成△同飛▲5五銀などもあって、こちらはやや穏やか。藤井竜王・名人が踏み込む順を選べば、終盤戦に突入します。

18時45分追記
藤井竜王・名人は23分の考慮で図から▲5二角成△同飛▲4三金の順に踏み込みました。

Img_3720 陣屋所蔵の古美術品。

(八雲)

夕食休憩時の対局室

Img_3842 外は少しずつ暗くなってきている。

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(八雲)

夕食休憩

202308315917時、図の局面で永瀬が27分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲藤井3時間37分、△永瀬3時間31分。夕食の注文は、藤井竜王・名人が「おにぎり2個(お任せ=鮭・昆布)・止椀、ほうじ茶(温)、パパイヤ」、永瀬王座が「陣屋カレー(ビーフ&伊勢海老シーフード)」、「烏龍茶、抹茶」です。また、永瀬王座は夕食休憩明けの対局室にも「抹茶」を注文しています。対局は17時30分に再開します。

Img_3837 藤井竜王・名人の注文。

Img_3729 永瀬王座は昼と同じ豪華なカレーだった。

(八雲)

関西将棋会館から

こんにちは、中継スタッフの夏芽です。大阪市福島区「関西将棋会館」では、16時から菅井竜也八段と冨田誠也四段による王座戦第1局の大盤解説会が始まりました。そちらの模様を写真でお伝えします。

関西将棋会館
(関西将棋会館)

大盤解説会
(解説会は2階の道場で行われている)

菅井竜也八段
(解説の菅井竜也八段)

冨田誠也四段
(同じく解説の冨田誠也四段)

大盤解説会

(夏芽)

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