戦型は相掛かり
戦型は相掛かりとなりました。図の局面の前例は2局で、先手を持っていたのはいずれも藤井聡太三冠。そして後手は永瀬王座と木村九段で、両者にとって先後などで違いはあるものの、経験のある将棋です。 21手目から△1四歩▲1六歩△7六飛▲8二歩と進んで決戦に。桐山九段は「相掛かりは予想していましたが、どういう展開になるかは全く分かりませんでした。本局のような急戦形もよく指されていますね」と印象を述べると、井上九段は「開始からまだあまり時間がたってないですけど、もう戦いですか」と、驚いた様子を見せました。
その後も早いペースで進み、図は9時44分頃の局面。33手目に前例を離れたものの、その後も両者の手は止まらず進められています。
(控室のモニターで進行を見つめる桐山清澄九段、井上慶太九段、服部慎一郎四段)
(井上九段は日本将棋連盟常務理事の公務で来訪。地元兵庫県出身在住だ)
(日本経済新聞観戦記の解説を担当する服部四段。先日、兵庫県加古川市主催の加古川青流戦で優勝。棋戦初優勝を果たしたばかりだ)
(潤)