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2015年10月

2015年10月26日 (月)

形勢不明

53時刻は17時半を回りました。
図では▲4四桂△4二玉に▲1四飛△同歩▲2三歩成の強襲が狙いになっています。それを防ぐ意味で△8九飛成(詰めろ)▲7九金に△8四竜と角に当てるのが有力なようです。形勢は依然として不明。難解な終盤戦になりそうです。

Img_3550控室には山梨学院大学の学生でもある、カロリーナ・ステチェンスカ女流3級が来訪している。

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(八雲)

常磐ホテル(3)

庭園の池の風景を集めてみました。

Img_3453ロビー前の池。

Img_3467_2離れ「松風、九重」の前にも池がある。

Img_3480記者室の脇には小さな流れ込み。

Img_3490昭和天皇、皇后両陛下が最初に宿泊されたときに使われた離れの貴松亭。

Img_3503こちらは今上天皇、皇后、両陛下の御宿泊の際の御写真。

(八雲)

勝てば勝因、負ければ敗因

45図は15時20分頃の局面。
羽生王座は相手の攻めを催促する▲8六歩を着手。検討陣を驚かせた一手です。

以下、棋譜コメントから抜粋。
「すごい手だなあ。そうやるものですか」(森下九段)
「▲8六歩は勝てば勝因、負ければ敗因になりかねない」(豊川七段)

勝負はいよいよ佳境に入ってきたようです。

Img_3424羽生王座が検討陣を驚かせる一手を繰り出した。

(八雲)

現地 大盤解説会

15時から現地にて大盤解説会が始まりました。15時25分現在で、110人が来訪しています。

Img_3525藤井猛九段(右)、中村真梨花女流三段のコンビで。

Img_3543「今日はダジャレはいいませんよ。私がいってもしょうがないもん」。

Img_3530「あとでダジャレの達人の豊川七段がゲストで登場するからですね?」

解説の内容を少し紹介します。

38「△9六歩▲同歩△9七歩▲同香と仕掛けてから△9三桂と跳ねたんですよ。1手遅いから大丈夫かなと思ったんですけどね。▲8六歩なら△8五歩と合わせて大丈夫。問題は▲3三角成△同桂▲7七桂とされると9三の桂が使いにくいんですが、これには△2五歩と打ってね。▲2八飛に、いい手がありますよね(参考図)」(藤井九段)

155944「△6四角で飛車と香の両取りですね」(中村真女流三段)
「そう。リョードリーヘップバーン」(藤井九段)

(八雲)

常磐ホテル(2)

Img_3446_3 庭園の中央を彩る大ケヤキ。作家の山口瞳は、この木の下でロッキングチェアーに揺られながらワイングラスを傾けていたという。

Img_3449_2 高松宮親王、御手植のクリの木。いまの時季は、ここで拾った栗をホテルの料理に使うこともあるという。

Img_3492クリの木を植えた当時の写真が館内に展示されている。

Img_3443小さな竹やぶだが、春にはタケノコがにょきにょき出てくるという。料理にも使われているそうだ。

Img_3472こちらの数寄屋も庭園内の人気スポットだ。

(八雲)

15時のおやつ

15時を回り、対局室におやつが運ばれました。注文は羽生王座が「手作りプリン」と「レモンティー」、佐藤八段が「ショートケーキ」と「ココア」です。

Img_3518手作りプリン。

Img_3522ショートケーキ。
※対局者と同じメニューを注文して撮影しました。

Img_3548撮影用のおやつはこちらのふたりに食べてもらいました。

(八雲)

常磐ホテル(1)

対局場の湯村温泉・常磐ホテルは昭和4年に創業した歴史ある温泉旅館です。これまでに昭和天皇、今上天皇を始め、多くの皇室の方々が宿泊されています。また、作家の井伏鱒二や、将棋愛好家だった山口瞳らが常宿としており、他にも多くの文豪が訪れたそうです。

Img_3441広々としたロビーに入ると、目の前に素晴らしい日本庭園が広がっている。

常磐ホテルの見どころは日本庭園です。春の桜や秋の紅葉など、四季折々の美しさを見せてくれる趣のある景色に心が揺さぶられます。
アメリカで発行されている『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』という日本庭園・日本建築の専門誌が行っている日本庭園ランキングでは2012年と2013年に常磐ホテルの日本庭園が3位に選ばれています。このランキングは庭園の知名度や由緒に関わらず、純粋に庭園の質で選出することが最大の特徴で、常磐ホテルの庭園が、歴史的価値を考慮に入れなくとも素晴らしい質であることを示しています。

Img_3455庭園を囲むように離れが建てられている。前述したランキングでは、庭園と離れの建物のバランスのよさが好評化の理由としてあげられている。

Img_3457正面に見えるのが対局室に使われている離れの「九重」。井伏鱒二ら多くの文人に愛されてきたという。長い歴史の中で建て直しがあって位置が変わっているが、離れの中でも庭園をもっとも美しく眺めることのできる部屋に「九重」の名前が与えられているとのこと。

Img_3483ここを歩いて離れに向かう。

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(八雲)

対局再開

13時を回り対局が再開されました。

Img_341412時58分頃、羽生王座が先に戻ってきた。

Img_3418続いて佐藤八段も戻ってきた。

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34カメラマン退出後の13時7分に佐藤八段は△9六歩と仕掛けています。いよいよ中盤戦に入りました。

(八雲)

昼食休憩中の対局室

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(八雲)

昼食休憩

3312時10分、図の局面で佐藤八段が25分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生1時間11分、△佐藤1時間30分(持ち時間は各5時間)。羽生王座の昼食は「五目チャーハン」と「グレープフルーツジュース」、佐藤八段は「信玄鶏と秋の茸の親子丼」と「ホットココア」。対局は13時に再開します。

Img_3396 「五目チャーハン」と「グレープフルーツジュース」。

Img_3399 「信玄鶏と秋の茸の親子丼」と「ホットココア」

※対局者と同じメニューを注文して撮影しました。

(八雲)

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