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2014年10月

2014年10月24日 (金)

感想戦の様子(2)

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Img_7822本局の棋譜(クリックで拡大します)。

第62期王座戦五番勝負は、3勝2敗で羽生王座が防衛しました。
今期の中継は以上で終了いたします。来期もどうぞお楽しみに。

(八雲)

感想戦の様子(1)

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(八雲)

2014年10月23日 (木)

終局直後の様子

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Img_7676インタビューを受ける羽生王座。声はふるえていた。

【羽生王座インタビュー】
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
「序盤は待ってるだけになってしまったので、あまり作戦としては面白くない展開にしてしまったと思っていました」
―― 中盤以降はいかがですか。
「端を突いたところ(▲9五歩=107手目)では良くなったかと思ったのですが、その後の寄せが分からなくて。いろいろひどい手も指していたのではないかと思います」
―― これで王座を防衛しタイトル獲得数も90期の大台にのりました。
「そうですね。ひとつひとつの積み重ねだと思っていますが、そのひとつを勝つのがとても大変ですから、この1勝はとても嬉しく思います。また次を目標に頑張って行きます」

Img_7701豊島七段は淡々と振り返った。

【豊島七段インタビュー】
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
「序盤は作戦勝ちになりそうな局面もあったと思いますが、具体的な手が分からなくて。中盤で悪くしてしまったかと思います」
―― タイトル奪取はなりませんでしたが、シリーズの感想をお願いします。
「結果は残念ですけど、とても勉強になった五番勝負でした」

(八雲)

羽生王座が防衛

153図の局面で豊島七段が投了。羽生王座が3連覇を果たしました。終局時刻は22時48分。消費時間は両者とも4時間59分(持ち時間、各5時間)。羽生王座は通算22期目の王座獲得。タイトル獲得総数は90期になりました。

(牛蒡)

ふるえる手

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図は22時40分頃の局面。
羽生王座はぶるぶると手をふるわせながら▲9三歩成としました。一時は逆転かという声も聞かれましたが、勝利への道筋を読み切ったのでしょうか。

(八雲)

ざわつく検討陣

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22時10分過ぎ、局面はいよいよ大詰めを迎えています。しかし、少し前の局面から検討陣がざわついています。先手が決めに出ていますが、後手にもワンチャンスあってもおかしくないようです。羽生王座は1分将棋に突入しており、豊島七段は残り2分。秒読みの中で、何が起きてもおかしくありません。
図の▲9六香を指す羽生王座の手は、かすかに震えていました。豊島七段は中盤の頃と変わらぬ姿勢と手つきで指し続けています。

Img_766322時20分頃のモニター画面。羽生王座は袖をまくって着手した。

(八雲)

先手勝勢

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図は21時58分頃の局面。
控室の評価は急転直下で先手勝勢とされています。
「後手は△7五桂が切り札だったのですが、本譜はそれが不発に終わってしまいました。切り札は最後の決め手に出したかったのですが、それが決まらずに取られてしまう展開になっては厳しいんです。これは参りました。すでに先手勝勢と言ってもよさそうな局面です」(遠山五段、瀬川五段)

Img_765422時頃の控室からの夜景。

(八雲)

激しい順に踏み込む

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21時35分頃の局面。図の▲3四歩は勝負を決めに行った強い手で、いよいよ激しい流れに突入すると見られています。
「控室では、もう少しゆっくりリードを広げる展開を予想していました。後手としても、勝負に来てくれれば、手に乗って反撃のチャンスが生まれるので、助かるところもあるんです。羽生王座は、それでも決めに出るほうがいいと判断したのだと思いますが、まだ一気に決まるという雰囲気ではありません」(遠山五段)

Img_7570横浜ランドマークタワーの前にある帆船・日本丸。

(八雲)

控室は先手持ちに

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図は20時50分頃の局面。残り時間は▲羽生33分、△豊島25分。

控室には青野照市九段が来訪しています。
「先手を持ってみたいですね。先手陣は堅いですし、端攻めも手になっている。この後▲5五歩と取り込めば中央も制圧できそうですから」(青野九段)

他の検討陣も総じて先手持ちの見解を示しています。もちろん大差ではなく、この先いくつも山はありそうです。

Img_7649控室で検討する青野九段。

(八雲)

関西大盤解説会 2階道場に移動

関西将棋会館で行われている大盤解説会は、4階の多目的フロアでの収容が難しくなってきたため、20時に2階道場に解説会場を移し、解説会は再開されました。

2(20時になって大盤解説会が2階道場で始まった)

2_2(糸谷七段と斎藤五段のコンビ。開始から1周した)

2_3糸谷七段「あれ、ちょっと待ってください。後手の持ち歩が1歩足りないですね」

斎藤五段「え、そんなことが瞬時に分かるんですか。皆さん、これがプロです」

2_4(歩が追加され解説会は始まった)

(潤)

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