【羽生王座インタビュー】
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
「序盤は待ってるだけになってしまったので、あまり作戦としては面白くない展開にしてしまったと思っていました」
―― 中盤以降はいかがですか。
「端を突いたところ(▲9五歩=107手目)では良くなったかと思ったのですが、その後の寄せが分からなくて。いろいろひどい手も指していたのではないかと思います」
―― これで王座を防衛しタイトル獲得数も90期の大台にのりました。
「そうですね。ひとつひとつの積み重ねだと思っていますが、そのひとつを勝つのがとても大変ですから、この1勝はとても嬉しく思います。また次を目標に頑張って行きます」
【豊島七段インタビュー】
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
「序盤は作戦勝ちになりそうな局面もあったと思いますが、具体的な手が分からなくて。中盤で悪くしてしまったかと思います」
―― タイトル奪取はなりませんでしたが、シリーズの感想をお願いします。
「結果は残念ですけど、とても勉強になった五番勝負でした」
(八雲)
図の局面で豊島七段が投了。羽生王座が3連覇を果たしました。終局時刻は22時48分。消費時間は両者とも4時間59分(持ち時間、各5時間)。羽生王座は通算22期目の王座獲得。タイトル獲得総数は90期になりました。
(牛蒡)
図は22時40分頃の局面。
羽生王座はぶるぶると手をふるわせながら▲9三歩成としました。一時は逆転かという声も聞かれましたが、勝利への道筋を読み切ったのでしょうか。
(八雲)
関西将棋会館で行われている大盤解説会は、4階の多目的フロアでの収容が難しくなってきたため、20時に2階道場に解説会場を移し、解説会は再開されました。
(20時になって大盤解説会が2階道場で始まった)
(糸谷七段と斎藤五段のコンビ。開始から1周した)
糸谷七段「あれ、ちょっと待ってください。後手の持ち歩が1歩足りないですね」
斎藤五段「え、そんなことが瞬時に分かるんですか。皆さん、これがプロです」
(歩が追加され解説会は始まった)
(潤)