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英文学者の柳瀬尚紀氏による本局の観戦記は日本経済新聞にて9月12日(水)から掲載予定です。お楽しみお待ち下さい。■ニコニコ生放送■豊川孝弘七段>羽生二冠が▲9七角(47手目)から▲4二角成(57手目)と切り込みましたが、渡辺王座が△3一玉と顔面受けしてから、図の△6七桂(76手目)の打ち込みが厳しかったですね。二人とも懐が深いですね。渡辺王座強し!という印象が残った一局でした。最後までご覧頂きましてありがとうございました。それでは失礼します。第2局は9月5日(水)神奈川県横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」にて行われます。本日はご観戦ありがとうございました。
(吟)
(佐藤王将も食い入るように感想戦を見つめる)
(島九段の盤上へ向ける視線も鋭い)
「ちょっと序盤から神経を使う将棋で、あまり例のない形だったので、調べてみないとどうだったか」と渡辺王座。
「急戦調の矢倉のような矢倉ではないような。あまり形としてはないので、どういう風にまとめていくか難しい将棋でしたね。仕掛けてドンドン行ったのですが構想として問題があったのかもしれないですね。せっかく王座戦に出る機会が出来ましたので次局以降、気分を新たに臨めたらいいなと思っています」(羽生二冠)
(最終手△3八飛成を着手する渡辺王座)
「作戦負けになってしまいました。と金が使える形になって指せるかなと思いました。勝ちだと思ったのは飛車を取って詰みが見えたところです」(渡辺王座)
「難しいと思っていましたが端から角を使っていった構想がどうだったか……」と羽生二冠。両対局者はコメントを話し大盤解説会場へ向かった。
第60期王座戦第1局は104手まで渡辺王座の勝ちとなりました。終局は21時46分、消費時間は▲羽生4時間57分、△渡辺4時間49分。投了図以下は▲4八銀△4六桂▲同金△6七金▲5九玉△6九角成▲同玉△4九竜▲5九歩△7八とまでの即詰となります。
▲3一金△同玉に▲2三飛成を着手して羽生二冠は席を外した。「▲2三飛成には△3二銀で受かっていますね」と島九段。後手が勝勢だ。(数分の間、席を外していた羽生二冠が戻ってきた。21時30分頃のモニター映像だ)
▲2五桂の局面で羽生二冠の残りは9分、対する渡辺王座は43分残している。▲2五桂は▲3三金△同角▲同桂成△同玉▲5一角以下の詰めろ。△6六角と銀を取って詰めろを消す手が検討されている。以下▲同金△5七角▲6八歩△6六角成で検討陣は「う~ん難しい」と声を揃える。
(▲3二とが着手され継ぎ盤は△同金▲同銀成△同玉でしばらく止まっていた)
(継ぎ盤の奥にはモニターを食い入るように見つめる関係者の姿が。いよいよ佳境の局面だ)
(20時30分からの解説は島九段と野月七段)(来場したファンの方は320人。立ち見のお客様もいて会場はびっしりだ)