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両対局者を待つ記録係の藤原結樹二段と立会人の有吉道夫九段
12時59分に羽生王座が入室。席に着くと立会人の有吉道夫九段が「時間になりました」と声をかけた
「棋譜を1枚貸して下さい」と声をかけ記録係から受け取り、昼食休憩までの流れを確認
鋭い視線を盤上へ飛ばす羽生王座
(吟)
図の△3二金に藤井が17分使って、12時となり昼食休憩に入った。消費時間は▲藤井1時間14分、△羽生1時間26分。対局者の昼食は、羽生が季節の弁当とジンジャーエール。藤井はざるうどん膳とグレープフルーツジュース、コーヒー。対局再開は13時。
11時30分、図は△8四歩と羽生王座が突いた局面。「先手が玉形に手をかけるならば▲7七銀~▲7八玉~▲6八金上の片矢倉が考えられます」と谷川九段。珍しい形となり、序盤の構想力が問われる展開となった
涼しげな庭園が広がり、見るものを癒してくれる
有馬の名産品である「有馬かご」。対局室のある8階にもさりげなく飾られてある
こちらも有馬名産の「有馬筆」。「有馬かご」も「有馬筆」も 「中の坊瑞苑」の1階にて販売されている
神戸ポートタワーの隣に見えるホテルオークラ神戸は第54期王座戦第3局で羽生王座が佐藤康光棋聖(当時)を相手に、秘術をつくした難解な将棋の末、15連覇(2006年9月27日)を決めた対局場。9月27日は羽生王座の誕生日でもあり、自ら祝った形となった
先手の藤井九段が居飛車を選択した。10時10分の局面は図の▲7八銀と上がったところ。互いに左美濃の格好となる一風変った駒組みとなっている。先手・藤井九段の矢倉での新趣向が見たいと言う声は多い
(立会人の有吉道夫九段)
“谷川光速流”と“有吉火の玉流”のツーショット
右が日本経済新聞観戦記を務める若島正氏
若島氏は詰将棋作家の大家としても有名
対局開始の合図が立会人の有吉道夫九段によって発声されたが、藤井はしばしの間、目を閉じて集中していた。関係者は固唾を飲んで見守っている
藤井の初手は▲7六歩
藤井九段の▲7六歩を見た羽生王座の表情