2013年3月 7日 (木)

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(終局直後の様子)

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(インタビューを受ける渡辺明新王将)

【渡辺明新王将インタビュー】
――1日目はどのように見ていましたか
「(相手に)工夫をされる展開だったので……、後手番なので極端に悪くならないようにと考えていました」
――封じ手の△5六歩は控え室の予想にはなかったのですが
「そうですね、△6四歩と迷ったんですけど……。ちょっと▲6五歩を突かれたところなので△6四歩はちょっとずうずうしいかと思って、やりにくかったですね」
――2日目午前中の進行については
「7三の銀が残ってしまったので、ちょっとよくわかりませんでした」
――午後は後手が攻める展開でしたが
「うーん……、(変化の中に)7三銀が使える展開が結構出て来たので、まずまず戦える気がしました」
――どのあたりで良くなったと思われましたか
「(104手目)△8五歩を突いたあたりで一手早いような気がしました」
――本局の印象をお願いします
「中盤がかなり手が広かったので、そのあたりが難しい将棋でした」
――本シリーズについて、力を出せた感じでしょか
「あ、はい。もちろんこういう結果を出せたので、満足いく内容だったと思います」
――本局の他に印象に残る将棋は
「前局(第4局)が際どい将棋でしたので、それを拾えたのは大きかったと思います」
――王将となった感想はいかがですか
「伝統のあるタイトル戦ですから、獲得できて嬉しいです」
――これで二冠となりました
「そうですね。維持できるように頑張って行きたいです」

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(力尽きた、佐藤康光前王将)

【佐藤康光前王将インタビュー】
――矢倉は予定ですか
「そうですね。矢倉でやってみようと思っていました」
――1日目はどのように見ていましたか
「角を押さえ込まれないように気を付けながらやったのですが、よくわからなかったです」
――2日目午前中の進行については
「まあ、このぐらいでしょうがないのかなと」
――午後は守勢に回りましたが
「勝負どころで最善を尽くせなかったかなと」
――どのあたりに問題があったと思いますか
「長考して(93手目)▲2四歩~▲6七角と打ちましたが、そのあたりで他の手がなかったかと」
――今期のシリーズを振り返っていかがですか
「敗れた将棋を振り返ってみると、勝負どころで最善を尽くせなかったところがあり、ファンの皆様には申し訳ないと思っています」
――今後に向けてひとこと
「結果は残念ですが、また一から頑張りたいと思います」

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両者の指し手が早くなっています。
控え室では、図の△8五歩で後手の攻めが筋に入り、勝勢とみて検討が打ち切られました。
渡辺竜王が初の王将位獲得に近づいているようです。

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(18時頃のモニター映像)

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(銀波荘対局史譜 その2)

17時になり、東京・将棋会館では大盤解説会が始まりました。解説は高橋道雄九段、聞き手は香川愛生女流初段。
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(大盤解説会の様子。高橋九段は封じ手の△5六歩を「難しい手」と評していた)
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(矢倉の大家として知られる高橋道雄九段)
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(聞き手を務める香川愛生女流初段)

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図は佐藤王将が長考で▲6七角を打ったところ。3四の地点を狙いながら自陣にも利かせる攻防手です。対して渡辺竜王は少考で△5六桂と打ち、以下▲同角△同飛成▲7九玉(次図)と進みました。
「二枚換えですが、後手は角を手に入れて攻めが切れる心配はありません」(真田七段)

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「▲7九玉で次の手は△5九竜だと思います。▲8八玉のところが手の広いところで、△7九角と打って成り返るか、△3五角と打って△7九角成とするか、あるいは単に△1九竜と取っておくか。そのあたりをじっくり考えているのでしょう」(真田七段)

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(92手目△5九飛で指せるとみた渡辺竜王の読みが素晴らしい、と大盤解説会で語る真田七段)

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(吉田五段が解説会にゲストで飛び入り参加した。「後手がいいと思いますが、具体的にどう決めるかは難しい」とのこと)

時刻は16時を回りました。対局は佐藤王将が長考中です。

西浦温泉内には各所に七福神が祭られています。今回はそのうち4カ所回ることができました。全て徒歩で行ける範囲にありますので、こちらにいらした際は是非7カ所コンプリートを目指してみてください。

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(福禄寿)

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(布袋)

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(毘沙門天)

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(大黒天)

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図は15時20分頃の局面。△5九飛までの消費時間は▲佐藤6時間16分、△渡辺6時間6分。
後手から次に厳しい手はないものの、攻めて後手に駒を渡すとすぐに危険なるとのこと。また、先手が玉形を整えなおすことも難しいとのことで、控え室の見解は後手優勢で一致しています。

「▲4六角と打ちたいのですが、△5八飛成▲7九玉△6七桂▲同金△7八歩▲8八玉△6七竜▲7八金△4七竜(参考図)と角取りの先手をとられて、次の△8五歩が厳しそうです。▲4六角には△5七桂(詰めろ)も見えますが、▲4七角と受けられて容易ではありません」(真田七段)

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(15時25分頃の控え室。吉田正和五段が来訪し検討に加わりました)

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(こちらは到着直後の吉田五段。キリリと引き締まった表情)