(終局直後の様子)
(インタビューを受ける渡辺明新王将)
【渡辺明新王将インタビュー】
――1日目はどのように見ていましたか
「(相手に)工夫をされる展開だったので……、後手番なので極端に悪くならないようにと考えていました」
――封じ手の△5六歩は控え室の予想にはなかったのですが
「そうですね、△6四歩と迷ったんですけど……。ちょっと▲6五歩を突かれたところなので△6四歩はちょっとずうずうしいかと思って、やりにくかったですね」
――2日目午前中の進行については
「7三の銀が残ってしまったので、ちょっとよくわかりませんでした」
――午後は後手が攻める展開でしたが
「うーん……、(変化の中に)7三銀が使える展開が結構出て来たので、まずまず戦える気がしました」
――どのあたりで良くなったと思われましたか
「(104手目)△8五歩を突いたあたりで一手早いような気がしました」
――本局の印象をお願いします
「中盤がかなり手が広かったので、そのあたりが難しい将棋でした」
――本シリーズについて、力を出せた感じでしょか
「あ、はい。もちろんこういう結果を出せたので、満足いく内容だったと思います」
――本局の他に印象に残る将棋は
「前局(第4局)が際どい将棋でしたので、それを拾えたのは大きかったと思います」
――王将となった感想はいかがですか
「伝統のあるタイトル戦ですから、獲得できて嬉しいです」
――これで二冠となりました
「そうですね。維持できるように頑張って行きたいです」
(力尽きた、佐藤康光前王将)
【佐藤康光前王将インタビュー】
――矢倉は予定ですか
「そうですね。矢倉でやってみようと思っていました」
――1日目はどのように見ていましたか
「角を押さえ込まれないように気を付けながらやったのですが、よくわからなかったです」
――2日目午前中の進行については
「まあ、このぐらいでしょうがないのかなと」
――午後は守勢に回りましたが
「勝負どころで最善を尽くせなかったかなと」
――どのあたりに問題があったと思いますか
「長考して(93手目)▲2四歩~▲6七角と打ちましたが、そのあたりで他の手がなかったかと」
――今期のシリーズを振り返っていかがですか
「敗れた将棋を振り返ってみると、勝負どころで最善を尽くせなかったところがあり、ファンの皆様には申し訳ないと思っています」
――今後に向けてひとこと
「結果は残念ですが、また一から頑張りたいと思います」
2013年3月 7日 (木)