2013年3月 7日 (木)

渡辺竜王長考

95
図は佐藤王将が長考で▲6七角を打ったところ。3四の地点を狙いながら自陣にも利かせる攻防手です。対して渡辺竜王は少考で△5六桂と打ち、以下▲同角△同飛成▲7九玉(次図)と進みました。
「二枚換えですが、後手は角を手に入れて攻めが切れる心配はありません」(真田七段)

99
「▲7九玉で次の手は△5九竜だと思います。▲8八玉のところが手の広いところで、△7九角と打って成り返るか、△3五角と打って△7九角成とするか、あるいは単に△1九竜と取っておくか。そのあたりをじっくり考えているのでしょう」(真田七段)

Img_3558
(92手目△5九飛で指せるとみた渡辺竜王の読みが素晴らしい、と大盤解説会で語る真田七段)

Img_3561
(吉田五段が解説会にゲストで飛び入り参加した。「後手がいいと思いますが、具体的にどう決めるかは難しい」とのこと)