2024年1月20日 (土)

持ち時間は各8時間。1日目の封じ手時刻は18時です。
昼食休憩は12時30分~13時30分。第2局の先手番は藤井王将です。

立会人は小林健二九段、副立会人は糸谷哲郎八段、記録係は森本才跳四段が務めます。


【本日のスケジュール】
09:00 対局開始
10:30 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
18:00 封じ手

王将戦第2局対局場検分 藤井王将 暖房は「20度くらいで」とリクエスト】(スポニチアネックス)

第2局タイムライン|第73期王将戦】(毎日新聞)

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(上峰町のコミュニティバス「のらんかい」)

2024年1月19日 (金)

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(両対局者が退場)

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(両対局者は先に宿泊先へ戻った)

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(対局者が退場した後、副立会人の糸谷哲郎八段、立会人の小林健二九段、大盤解説会に出演する豊川孝弘七段と武富礼衣女流初段が戦型予想のトークショーを行った)

武富「上峰町で行われている王将戦は皆勤賞です。高校生のころから呼んでくださり、実家に帰るような気分でいつも暖かく迎えてくださっています」

小林健「私も立会人で上峰町に3回きています。実は去年5月に妻と吉野ケ里遺跡と行ってきました。本当にいいところですね。今日のふたりの様子ですが、新大阪から新幹線で来ました。藤井王将は名古屋から乗っていましたが、気配を隠すのがうまいですね。乗っているのにわからなかったんですよ。菅井さんは岡山から乗ってきましたが、顔を合わせたのは博多に着いてからでした。途中から車で移動して藤井王将と同じだったんですけど、話を振ってもうなずくだけでしたけど、九州新幹線のつばめの話を振ったらすぐに乗ってきて、やっぱり乗り鉄なんだなと」

糸谷「車の移動では正立会人がタイトルホルダー、副立会人が挑戦者と一緒になることが多いです。菅井八段は気合十分でした。普段から気合が入っていますが、特にタイトル戦の前は全身から気合が見えましたね。私は上峰町に2回目です」

武富「戦型予想はいかがですか」

糸谷「本命は三間飛車。ほかには中飛車でしょうか。どの筋に菅井八段が振るかが焦点で、序盤から目が離せないですね」

豊川「調べたのですが、(両者が対戦した)14局中に千日手が4回もあるんです。菅井八段から見て、出だし2連勝から4勝10敗。そして、現在4連敗中。いろんな棋士を見て、羽生さんのように闘志を出さない棋士も多いですが、菅井さんは表に出すタイプですね。相当気合を感じました。七番勝負の勝負の2局目、普通に三間飛車にするか、独創的な序盤が見られるかもしれません」

武富「居飛車対振り飛車になるので、繊細な押し引きや駆け引きが見られるのではないかと思います」

豊川「藤井さんは王道。戦法も正攻法で自然体。菅井さんは相当ピリピリしていました。どういう戦法でいくか楽しみですね」

本日の更新は以上です。明日からの対局をお楽しみに。

(トークショー書き起こし=銀杏)

前夜祭の最後に地元名産品などが当たる抽選会が行われますが、その前に対局者が退場するため、直筆揮毫色紙のみ先に抽選が行われました。

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(抽選箱に手を入れる藤井聡太王将)

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(藤井王将が引いたのは「せ24」)

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(藤井王将の色紙は「雲外蒼天」)

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(当選した男性に藤井王将自ら色紙を手渡す)

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(続いて菅井竜也八段)

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(菅井八段「あっ、また『せ』を引きましたよ!」)

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(「堅忍」の字を持つ菅井八段)

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(当選したのは女の子。菅井八段が満面の笑みで色紙を渡す)

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(藤井聡太王将のあいさつ)

「上峰町は今回で3回目になります。昨年はこの場所でタイトルを防衛できました。また、対局翌日の記念撮影でウナギのつかみ取りを体験したことも含めて、記憶に残り一局になっています。明日から対局になりますが、持ち時間8時間という長い戦いになりますので、一手一手深く考えて積極的な将棋を指せるように頑張りたいと思います」

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(菅井竜也八段のあいさつ)

「明日から勝負が始まるということで、とてもいい緊張感で来ています。自分にできることは精一杯力を発揮していい将棋を指すことだと思います。2日間全力で頑張りますので、皆さんも2日間一生懸命観戦してください。応援よろしくお願いします」

(書き起こし=銀杏、撮影=翔)

対局者に花束と記念品が贈呈されました。

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(地元の将棋クラブに通うこどもたちが、力を合わせて花束を運ぶ。かわいらしい様子に会場からは歓声が上がった)

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(花束を両対局者に贈呈)

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(記念撮影)

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(続いて、地元から記念品が贈呈された)

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(山本修司・毎日新聞社執行役員西部本社代表)

「明日から第2局が始まります。藤井王将、菅井八段、ようこそ上峰町にお越しくださいました。この地から勝敗だけでは量れない将棋の素晴らしさを発信できることをうれしく思います。 藤井王将と羽生(善治)会長の署名された免状が大変申請が増えていてうれしいことですが、将棋の素晴らしさや魅力が多くの方に伝わって、本当のすばらしさが根付いてブームではなく、末長く隆盛を誇っていくようにしていかねばなりません。毎日新聞、スポーツニッポン、日本将棋連盟で盛り上げていければと思っています。 第2局、素晴らしい対局が繰り広げられることを期待しています」

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(山科武司・スポーツニッポン新聞社取締役)

「今年で7年連続お招きいただいた上峰町で王将戦が開催できることをうれしく思います。対局回数が後ろになると開催できないこともありますが、そうした場合もお祝い会を開いて棋士の皆さまを盛り上げてくださいました。 去年はこの場で藤井王将が初防衛をされた印象深い対局場でした。去年は対局場が暑くて冷房を入れた記憶があります。今年は冷房を入れることはないでしょうが、熱戦が繰り広げられることは間違いありません。 スポーツニッポンは2月1日に創刊75周年を迎えます。将棋だけでなく、さまざまなスポーツやエンターテインメントを通じて、皆さまを元気にしていきたいと思っています」

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(森下卓・公益社団法人日本将棋連盟常務理事)

「上峰町で王将戦が7年になると聞いて、もうそんなになったのかと思っております。佐賀県はすごく慎み深い印象があります。テレビ番組で幕末最強は鍋島藩だったのではという話を見ました。また、今日初めて知ったのは源為朝が上峰町とご縁があったと知りまして、鍋島藩といい、源為朝といい、本当に強い方々が集まった土地なのだと思った次第です。 明日から、藤井王将と菅井八段という現代最強といってもいい二人が、源為朝に鍋島藩になって、雌雄を決する一番をたたかいます。ぜひ、皆さまにご声援をいただきまして、より一層盛り上げていただけたらと思います」

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(武廣勇平・上峰町長)

「上峰町は人口1万人の街で、自衛隊が立地しています。能登半島地震に自衛隊が温泉支援ということで入浴支援に向かっています。 上峰町は鎮西八郎為朝を下敷きにしながら街づくりを進めてまいりました。街づくりに歴史や伝説を背景に進めていくこと、また、為朝が2メートルあり、10代で平定して、地域の安定を図ってきた存在です。調べましたら、全国的に武運といいますか、武芸に尊ぶ戦いの神様として神聖化されている様子が見られました。日本一の雌雄を決する大会を上峰町でできたらという気持ちから王将戦を誘致させていただきました。二人の為朝の頂上決戦を私も注目しています」

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(関係者紹介。左から記録係・森本才跳四段、立会人・小林健二九段、藤井聡太王将、挑戦者・菅井竜也八段、副立会人・糸谷哲郎八段)

(書き起こし=銀杏、撮影=翔)

18時から、上峰町民センター大ホールで前夜祭が開催されました。

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(上峰町民センター大ホール)

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(ホール最高峰から両対局者が入場)

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(藤井聡太王将の後ろに菅井竜也八段が続く)

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(藤井王将と菅井八段が壇上にそろった)