非凡な一着 図は持ち駒の歩を3四に垂らした局面。意図は2一桂を3三に跳ねさせないことです。対して△3四同金には▲3五銀△同金▲同馬の狙いですが、控室の検討陣から「ここで決めにいくのか」と驚きの声が上がりました。図では代えて▲3五銀と引き、歩以外の駒をなるべく渡さないようにして、ジワジワ優位を広げていくのが自然と思われていました。