2024年1月19日 (金)

前夜祭(6)

306

(両対局者が退場)

309

314

318

(両対局者は先に宿泊先へ戻った)

324

(対局者が退場した後、副立会人の糸谷哲郎八段、立会人の小林健二九段、大盤解説会に出演する豊川孝弘七段と武富礼衣女流初段が戦型予想のトークショーを行った)

武富「上峰町で行われている王将戦は皆勤賞です。高校生のころから呼んでくださり、実家に帰るような気分でいつも暖かく迎えてくださっています」

小林健「私も立会人で上峰町に3回きています。実は去年5月に妻と吉野ケ里遺跡と行ってきました。本当にいいところですね。今日のふたりの様子ですが、新大阪から新幹線で来ました。藤井王将は名古屋から乗っていましたが、気配を隠すのがうまいですね。乗っているのにわからなかったんですよ。菅井さんは岡山から乗ってきましたが、顔を合わせたのは博多に着いてからでした。途中から車で移動して藤井王将と同じだったんですけど、話を振ってもうなずくだけでしたけど、九州新幹線のつばめの話を振ったらすぐに乗ってきて、やっぱり乗り鉄なんだなと」

糸谷「車の移動では正立会人がタイトルホルダー、副立会人が挑戦者と一緒になることが多いです。菅井八段は気合十分でした。普段から気合が入っていますが、特にタイトル戦の前は全身から気合が見えましたね。私は上峰町に2回目です」

武富「戦型予想はいかがですか」

糸谷「本命は三間飛車。ほかには中飛車でしょうか。どの筋に菅井八段が振るかが焦点で、序盤から目が離せないですね」

豊川「調べたのですが、(両者が対戦した)14局中に千日手が4回もあるんです。菅井八段から見て、出だし2連勝から4勝10敗。そして、現在4連敗中。いろんな棋士を見て、羽生さんのように闘志を出さない棋士も多いですが、菅井さんは表に出すタイプですね。相当気合を感じました。七番勝負の勝負の2局目、普通に三間飛車にするか、独創的な序盤が見られるかもしれません」

武富「居飛車対振り飛車になるので、繊細な押し引きや駆け引きが見られるのではないかと思います」

豊川「藤井さんは王道。戦法も正攻法で自然体。菅井さんは相当ピリピリしていました。どういう戦法でいくか楽しみですね」

本日の更新は以上です。明日からの対局をお楽しみに。

(トークショー書き起こし=銀杏)