第63期王将戦七番勝負第3局 Feed

2014年1月30日 (木)

20140130watanabehabu30図は封じ手から少し進んだ局面。先手は▲5五歩~▲7七桂と中央を手厚くし、後手の銀を引かせました。対する後手は8筋に垂れ歩を放っています。

ここで渡辺王将は▲4五銀と指しました。

20140130watanabehabu57_2銀を出て局面を動かしに行きました。次は▲3四銀が狙いです。

2014年1月29日 (水)

現地では2日目の30日から大盤解説会が行われます。概要は以下の通りです。

日時:1月30日(木)午前10時から終局まで(開場は午前9時30分)

会場:ホテル花月園大広間「花園」

 (〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1244-2 電話:0460-84-8621)

参加費:

1、3000円(昼食カレー付、昼食提供は12時~13時の間)
2、2500円(昼食なし)
※会場内には、お茶、コーヒー、お菓子をセルフサービスで提供しております。
※参加費+500円でホテル花月園の温泉を利用できます。

※高校生以下は昼食代1000円のみになります。

詳しくはホテル花月園のHPもご覧ください。

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羽生三冠は1時間7分の長考の末、△6六歩と突き出しました。

20140129watanabehabu44_2検討陣が首をひねった突き出し。ですが、以下▲同銀△8六歩▲同歩△8二飛と進んで「好手順では」「気が付かない」という評判に変わりました。

20140129watanabehabu48_2後手は8筋にアヤをつけてから手を渡した格好になりました。後手はカウンターを狙っており、△6六歩は「先手の玉頭を薄くさせた」という意味になっています。

 

以下は現地の棋士による封じ手予想です。


「▲7七桂を予想します。△5九角を防いで仕切り直すという感じですね。(形勢について)やや先手持ちですね。玉の堅さもそうですし、歩の多さも心強いです」(飯塚七段)

201401291855

「▲5五歩でしょうか。先手がいいと思います」(吉田五段)
「難しいですね。△5九角を防いで局面をまとめる手が、具体的にパッと見えなかったので。うーん、▲5五歩にします。△6三銀と引かれたあとがわからないのですが。(△8二飛について)渡辺王将は想定していたという感じではなかったように思います」(田中悠四段)

201401291856候補にあがった▲7七桂と▲5五歩。いずれもじっと力をためる手で、二日目もねじりあいが予想されるところです。ぜひ皆様も封じ手を予想し、二日目もお楽しみください。

Dsc_0584_2 (記録係の田中悠一四段。一人で封じ手の局面を考えていた)

 

Dsc_0557 (18時から5分ほど過ぎ、渡辺明王将が出てきた。自室で封じ手を書くためだ)

Dsc_0560 (対局室で待つ羽生三冠。鋭い視線を盤上に注いでいた)

Dsc_0567 (渡辺明王将が戻ってきた)

Dsc_0569 (封筒にサイン)

Dsc_0572 (渡辺明王将が立会人の久保九段に封じ手を渡す)

Dsc_0577

Dsc_0579 (崩された駒をしまう)

Dsc_0581 (最後に一礼。1日目が終わった)