第63期王将戦七番勝負第3局 Feed

2014年1月30日 (木)

20140130watanabeakirahabu64羽生三が午前中に放った△3九角。これに▲3八飛は、以下△6六角成▲同金△8四飛▲9五角△7七桂成▲同金△8七歩成▲8四角△7七と(参考図)が予想される進行でした。

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参考図で▲6二角成と金を取ると、△6八歩で先手玉に詰めろがかかります。この順は先手も選びにくいようです。

実戦は△3九角に▲2四飛。

20140130watanabehabu65_2ここで検討陣は△2三歩と受ける手を検討していました。

しかし、羽生三冠は玉頭を守りません。強気に△8七歩成▲同金△8六歩▲8八金△8四飛と、先手玉に迫ることを優先しました。

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局面の激しさが増しています。攻め合いの勝負を制するのはどちらでしょうか。

 

Dsc_0679_3 (羽生三冠が先に戻ってきた)

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Dsc_0684 (渡辺王将が戻ってこないまま対局再開の時刻を迎えた。羽生三冠が指したのは△8七歩成)

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Dsc_0687 (数分して渡辺王将が入室)

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20140130watanabehabu6512時30分、この局面で羽生三冠が46分使い、昼食休憩に入りました。

消費時間は▲渡辺5時間22分、△羽生5時間34分。

昼食は渡辺王将が冷やしとろろそば、羽生三冠が天ぷらうどん、りんごジュース。対局は13時30分に再開されます。

ホテル花月園には、昔のタイトル戦の写真パネル、扇子が飾られています。伝統のあるホテルの証ともいえる品々です。

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Dsc_0632 (第31期王将戦七番勝負第6局 大山康晴王将対中原誠名人)

Dsc_0633 (第37期王将戦七番勝負第7局 中村修王将対南芳一棋聖)

Dsc_0634 (第60、61期の王将戦記念扇子。保持していたのは立会人の久保九段)

Dsc_0635 (こちらは前期の王将戦の記念扇子。佐藤康光王将に渡辺明竜王が挑戦。奪取に成功した)

Dsc_0646 (11時30分ごろの控室は和やかな雰囲気。飯塚七段は大盤解説会のために色紙を書いていた)

Dsc_0650 (△3九角!飛車取りの手を抜いた、激しい切り返し)

Dsc_0652(思わずモニターを見る) 

Dsc_0653 (目を細めて考える)

Dsc_0651 (渡辺王将は扇子を口にあてた)

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Dsc_0638_2 (ホテル内では大盤解説会が行われている)

Dsc_0637 (朝から多くの人が来場した)

Dsc_0642 (熱弁をふるうのは飯塚七段)

Dsc_0643 (「△6六歩は意味がわかりませんでしたが、△8二飛まで進むとなるほどです。羽生マジックの始まりかもしれませんね」と絶賛していた)