2026年3月

2026年3月25日 (水)

おはようございます。ALSOK杯第75期王将戦七番勝負第7局は、1日目の朝を迎えました。本日のタイムスケジュールは以下の通りです。

  • 09:00 対局開始
  • 10:30 午前のおやつ
  • 12:30 昼食休憩
  • 13:30 対局再開
  • 15:00 午後のおやつ
  • 18:00 封じ手

【藤井王将5連覇か、永瀬九段が奪取か 25日から王将戦最終局 - 毎日新聞】
https://mainichi.jp/articles/20260324/k00/00m/040/254000c

【2日制タイトル戦初フルセットの藤井聡太王将 「特段大一番に強いということは…」 - Sponichi Annex】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2026/03/24/kiji/20260324s000413F2237000c.html

関西将棋会館
(朝の高槻市は曇り空)

2026年3月24日 (火)

対局当日は、囲碁・将棋チャンネルのほか、YouTubeチャンネル「囲碁将棋プラス」、ABEMA、U-NEXTで動画配信があります(各サービス有料登録が必要)。

【囲碁・将棋チャンネル】https://www.igoshogi.net/shogi/oushou/75th/75oushou_seven_battle.html

【囲碁将棋プラス - YouTube】
<午前無料>https://www.youtube.com/watch?v=R8uF9XOqXhs
<メインLIVE>https://www.youtube.com/watch?v=T1JAw-TdNHE

【ABEMA】
<午前無料>https://abema.tv/channels/shogi/slots/8rEem1bJbyYUwZ
<PPV配信>https://abema.tv/live-event/71b7b0f2-4ac1-49c3-8a53-c4ece611c1c7

【U-NEXT】
https://www.video.unext.jp/livedetail/LIV0000013300

▼対局1日目の出演者:遠山雄亮六段、山川泰熙四段、貞升南女流二段

遠山雄亮六段山川泰熙四段貞升南女流二段

▼対局2日目の出演者:深浦康市九段、本田奎六段、和田あき女流二段

深浦康市九段本田奎六段和田あき女流二段


以上で前日のブログ更新は終了です。対局は明日の9時に始まりますのでお楽しみに。

記念撮影を終えた両対局者は、関西将棋会館5階の「特別対局室」で報道関係者の取材を受けました。

藤井王将
(特別対局室)

藤井王将
(先に藤井聡太王将が取材に応じた)

藤井王将

――第6局から中5日。どのように過ごしたか。
藤井 第7局は振り駒になるので、それに向けて準備をしてという感じでした。

――高槻移転後の関西将棋会館での八大タイトル戦は初。
藤井 公式戦で何局か指しましたし、慣れ親しんだ環境でもあります。第7局も集中して指せればと思います。(特別対局室のある5階の構造について)タイトル戦専用の控室があるのは先ほど初めて知りました。新会館について、いろいろとまだ知らないこともあるのだなと。

――大一番を迎えるにあたっての気持ち。
藤井 状況については意識せずに、目の前の局面に集中して指すことができればと思っています。よい意味でいつもどおりのスタンスで臨めればと思います。

――第7局について。
藤井 先後がまだ分からないので、戦型などについては始まってみないと何ともいえません。均衡の取れた中終盤が続くような将棋を目指したいですし、そのためにも一手一手読みを入れて指していければと思います。

――2日制七番勝負でフルセットになるのは初。
藤井 実感としてそんなに長いということはありませんけど、これまでの6局のことではなく「目の前の対局を」というスタンスなので、それで臨めたらと思います。

――棋王戦五番勝負もフルセット、そしてすぐに名人戦七番勝負も始まる。タイトな日程で大きな勝負が続く。
藤井 日程に関しては過去と比べてそれほど詰まっているという感じではありませんし、体調も問題ないかなと思っています。

永瀬九段
(続いて挑戦者・永瀬拓矢九段)

永瀬九段

永瀬九段

――藤井王将を相手に伊藤匠二冠はいつもフルセットに持ち込んでおり、そこを見習いたいと永瀬九段は繰り返し話していた。
永瀬 3勝3敗で拮抗して最終局、ということで皆さまにも注目していただけるかと思います。そこに対して精一杯頑張りたいなと。(フルセットには持ち込んだが)役割はまだ果たせていないと思っています。最終局で結果が求められるところも大きいかと思いますが、そこを意識しすぎずに普段どおり一生懸命向き合うしかないのかなと。そのあたりが難しいところではあるのですけど、私としては普段どおり力を出しきれるように指したいなと思います。

――相変わらず多忙な中、疲れなどは。
永瀬 藤井さん、伊藤さん、私、以外だと倒れているんじゃないかという日程だろうと客観的には見ています。その中で体調を崩さずに一局一局指せているのかなとは思っていて。身体の体力はそこまでありませんが、将棋の体力自体は結構あるかと思うので、準備期間は短いですが(日程に対して)向き合うことはできています。

――本シリーズの永瀬九段は後手だろうと速攻スタイル。第7局はどうか。
永瀬 あまりそういう意図はなかったのですが、結果的にそうなっている対局が多いのかなとは思います。

――第6局を改めて振り返って、どうだったか。
永瀬 もう少し読みを深めていれば、もっと均衡を保てたのではないか。2日目に入ってこちらが急激に形勢を損ねてしまった手があるので、それを看破できていればもっと長い戦いにできたと思います。相手の狙いを把握するのが遅れてしまったのが第6局の敗因です。特殊な形の将棋になりましたので、判断の甘いところもありました。そこはひとつの教材として捉えられればと思います。

桐山清澄九段
(対局室の隅では、立会人の桐山清澄九段がインタビューを聞いていた)

※インタビュー書き起こし:虹/写真撮影:夏芽

対局前日に現地入りした両対局者は、関西将棋会館前の「駒音公園」で記念撮影に応じました。

記念撮影

藤井聡太王将
(藤井聡太王将)

永瀬拓矢九段
(永瀬拓矢九段)

記念撮影
(高槻市のマスコットキャラクター「はにたん」と一緒に)


藤井聡太王将(六冠)に永瀬拓矢九段が挑んでいるALSOK杯第75期王将戦七番勝負は、藤井王将の連勝で3勝3敗となり、フルセットまでもつれ込みました。いよいよ最終戦、藤井王将が勝てば5連覇達成、永瀬九段が勝てば初の王将獲得となります。

第7局は3月25、26日(水、木)の2日間にかけて大阪府高槻市「関西将棋会館」で行われます。立会人は桐山清澄九段、記録係は大林真央人二段(矢倉規広七段門下)。先後は振り駒で決定します。

1日目の開始時刻は9時で、持ち時間は各8時間。昼食休憩は12時30分から13時30分まで。封じ手の時刻は18時で、手番の棋士が次の一手を封じて2日目へと指し継がれます。

なお、第7局では前日の検分、前夜祭はありません。対局2日目はJR高槻駅前の「クロスパル高槻」で大盤解説会があり、解説を服部慎一郎七段、聞き手を長谷川優貴女流三段が務めます(チケットはすでに完売しております)。

藤井聡太王将永瀬拓矢九段

  対局日 対局場 藤井 永瀬

第1局

1月11、12日(日、月) 静岡県掛川市
「掛川城 二の丸茶室」
先○

第2局

1月24、25日(土、日) 京都府京都市
「伏見稲荷大社」
先○

第3局

2月3、4日(火、水) 東京都立川市
「オーベルジュ ときと」
先○

第4局

2月17、18日(火、水) 和歌山県和歌山市
「和歌山城ホール」
先●

第5局

3月8、9日(日、月) 栃木県大田原市
「ホテル花月」
先●

第6局

3月18、19日(水、木) 愛知県名古屋市
「名古屋将棋対局場」
先○

第7局

3月25、26日(水、木) 大阪府高槻市
「関西将棋会館」
   

【主催】日本将棋連盟
【特別協賛】ALSOK株式会社
【協賛】株式会社囲碁将棋チャンネル
【協賛】株式会社立飛ホールディングス
【協賛】inゼリー(森永製菓株式会社)
【特別協力】毎日新聞社 ※棋譜ページあり
【特別協力】スポーツニッポン新聞社

日本将棋連盟のインターネット中継は虹と夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。

2026年3月19日 (木)

Dsc06050 終局直後の様子。

Dsc06067 多くの報道陣が詰めかけた。

Dsc06060 インタビューを受ける藤井王将。

【藤井王将の談話】
―― 1日目、角換りの進行になりました。ある程度、予定の流れだったのでしょうか。
「いえ、△7五歩(30手目)から仕掛けられて。あまり、認識のない展開になってしまったので。一手一手難しいかなと思いながら指していました」

―― その△7五歩に対して15分の考慮で▲同歩とされました。わりと早めに返されたようにも思ったのですが、そうではなくて、やはりあまり考えられてなかったのでしょうか。
「△7五歩の仕掛け自体は常に気になる手順なのですけど。その先の具体的な変化は、それほど認識がなかったので、あらためて考えたという感じでした」

―― 午後は2筋の継ぎ歩攻め(53手目)などで進みまして、△8八歩(54手目)の局面で封じ手となりました。1日目の進行はいかがだったでしょうか。
「△1五歩(40手目)から△1六歩とされて。ちょっと▲6六角(43手目)だと、▲6六歩から香を取りに行く筋がなくなってしまうのが、ちょっと妥協かなと思ったのですけれども。代わる手もあまり成算が持てない気がしたので。本譜は角を打って、そのラインでどのぐらい手を作れるかという将棋かなと思っていました」

―― 封じ手については、▲8八同角と▲8八同金もあったかと思いますが、その比較については、いかがでしたか。
「正直、どちらもあるかなと思ったのですけど。▲同角で、どこかで手順に8八の角をさばくタイミングがあればというふうには考えていました」

―― 2日目、▲2三歩(63手目)は、確実な手だけど、相手に手を渡すという部分では怖さもある指し手かなと思いました。その辺りはいかがでしたか。
「▲2三歩は予定というか、他の手はちょっと、1二竜が追い返されてしまう形なので。こう進んだら▲2三歩と打とうかなと思っていたのですけど。ちょっとその先の変化はいろいろあって難しいかなと思っていました」

―― 振り返って、分岐点になった指し手などがあれば教えてください。
「竜を作った(61手目)のがどのぐらい大きいか判断がついていなかったのですけど。▲5五角(75手目)から▲4六香という手順を発見して、そこでちょっと指しやすくなった可能性はあるのかなと思いました」

―― 一局を通して、どんな将棋でしたか。
「△1六歩(42手目)から△1五香▲1八歩と端を攻められた形はかなり難しくて。2筋や1筋で戦いになったときの判断が非常に難しい将棋だったかなと思います」

―― 名古屋将棋対局場でのタイトル戦は初めてになります。印象などがありましたら教えてください。
「私はこちらで対局するのは、かなり久しぶりだったのですが。非常に眺めもよくて。そういったところでリフレッシュしながら、集中して対局に臨めたかなと思います」

―― 今日勝たれまして、3勝3敗のタイで第7局に持ち込むことができました。第7局自体、藤井王将は初めてだと思いますが。そのことも含めて、第7局にどういう意気込みをお持ちですか。
「先後どちらになるかわからないですけど、集中して精一杯頑張りたいと思います」

Dsc06088 同じく永瀬九段。

【永瀬九段の談話】
―― 角換わりから△7五歩(30手目)の仕掛け。この辺りはやってみようという用意の仕掛けだったのでしょうか。
「そうですね」

―― 1日目の進行については、どのように振り返られますか。
「△1五香(44手目)がちょっとキズになりやすい展開でしたので。どういう感じでバランスを取るのか、難しいなと思いました」

―― ▲2三歩(63手目)に対して本局で最長の1時間21分の考慮で△4六桂と強く攻め合われました。あの辺りはいかがでしたか。
「(67手目に)4九か4八か、どちらに香を打たれるか、ちょっと変化が変わってくる感じもしたので時間を使いました」

―― ご自身の中で分岐点になったと思われる指し手がありましたら教えてください。
「竜を作られてしまう形なので。そこで猛烈に形勢を損ねているのであれば、手前に問題があったのかなという感じがしています」

―― 一局を通じて、思われることがありましたらお願いします。
「▲4五歩(49手目)から▲2四歩が自然だと思った記憶があるのですけど、対応がちょっと、詰めが甘かったかなと思います」

―― 第7局に決着を持ち越すことになりました。意気込みを聞かせてください。
「精一杯頑張りたいと思います」

20260318_103七番勝負第6局は103手で藤井王将の勝ちとなりました。終局時刻は18時3分。消費時間は▲藤井7時間15分、△永瀬7時間50分。七番勝負は3勝3敗となり、決着は最終第7局に持ち越されました。第7局は3月25日(水)から26日(木)にかけて、関西将棋会館(大阪府高槻市)で指されます。

2026031892時刻は17時を回りました。△5四香までの消費時間は▲藤井6時間44分、△永瀬7時間22分。
劣勢と見られている永瀬九段ですが、自陣に馬を引き付けて粘りを見せています。図の△5四香も粘りつつ5七を狙う攻防手です。終盤で早い着手が続いていた藤井王将も、この局面では腰を落として考えています。

Dsc05917 永瀬九段が粘り腰を見せている。

2026031877図は15時47分頃の局面。ここまでの消費時間は▲藤井6時間33分、△永瀬6時間31分。
図の▲4六香は、▲4四角△4三玉▲3二竜以下の詰めろです。△4五歩の受けには、▲4四角△同玉と切ってから▲4七銀と馬取りに打つのが、先手玉を安全にしつつ後手玉の上部脱出の望みを断ち切る一石二鳥の好手で、先手優勢と見られています。▲4七銀に△3五馬でも入玉ルートが塞がるので、▲3二竜と金を取るぐらいでも十分と見られています。

Dsc05903_2 藤井王将が優位に立ったと見られている。