対局場のホテル花月は、大田原市の黒羽で140年以上続く老舗旅館。那珂川を見下ろす絶好のロケーションで、松尾芭蕉の足跡を訪ねる観光の拠点にも最適の場所に位置している。

ロビーから那珂川の雄大な流れが望める。

ロビーに入ってすぐのところに、歴代の王将戦開催の記録が展示されている。

一昨年の勝利者撮影が飾られていた。

10時半を回り、両対局者におやつが運ばれました。注文は両者ともに「苺（とちおとめ）ジュース」と「ブレンドコーヒー」でした。とちおとめのジュースは、ホテル花月の定番品で、渡辺王将は例年注文しています。永瀬王座は今回が初めてです。

「苺（とちおとめ）ジュース」と「ブレンドコーヒー」

局面がまだ序盤のため、控室では立会人と副立会人が練習将棋を指していました。
「遊んでると思われちゃうかな」（中村修九段）
「勉強です……ということにしておいてください」（佐々木慎七段）

定刻の９時に対局開始。一礼がかわされた。

渡辺王将の初手は▲２六歩。

永瀬王座は△８四歩と応じた。

２日間に亘る戦いが始まった。

図は９時27分の局面。局面は相掛かりに進んでいる。

８時41分、永瀬王座がスーツ姿で先に入室。

続いて47分に渡辺王将が和服で入室した。

駒が並べられる。

渡辺明王将。

挑戦者・永瀬拓矢王座。

駒を並べ終えて対局準備が整った。

おはようございます。
対局１日目のスケジュールです。

９時00分：対局開始
10時30分：午前のデザート
12時30分：昼食休憩
13時30分：対局再開
15時：午後のデザート
18時以降：封じ手

【きょう第３局　渡辺３連勝か　永瀬初勝利か】（毎日新聞）
https://mainichi.jp/articles/20210130/ddp/012/040/009000c

現地、大田原の朝は晴れ。日中は少し雲が出る予報だ。最高気温は５度の予想。

本局は囲碁・将棋チャンネルと将棋プレミアムで生放送が行われます。

【囲碁・将棋チャンネル】
１月31日（日）８時50分～12時、14時～20時
※延長の場合あり
https://www.igoshogi.net/shogi/live/70ousho.html

【将棋プレミアム】
１月30日（土）８時50分～19時
https://www.shogipremium.jp/live/13
１月31日（日）８時45分～終局
https://www.shogipremium.jp/live/14

検分のあと、記念の揮毫が行われました。

渡辺王将は「志高」、永瀬王座は「鬼亀」。鬼亀は言葉の意味よりも、字の形が気に入って書いているということだ。

この後は各自で夕食を済ませて明日の対局に備えます。感染防止のため前夜祭、夕食会等は行われません。
対局は明日９時に開始します。どうぞお楽しみに。

関係者一行は16時前にホテル花月に到着。16時50分頃から検分が始まりました。

記録机には、２日目朝の棋譜読み上げ時と、秒読みに備えて２日目午後からアクリル板が設置される。

使用される駒は将棋連盟の所蔵品。

掬水作・水無瀬書。

渡辺明王将に永瀬拓矢王座が挑戦する第70期王将戦七番勝負は、渡辺王将の２連勝で第３局を迎えました。渡辺王将が防衛に向けて一気に突き放すのか、永瀬王座が巻き返すのか。注目の対局は１月30日・31日（土・日）にかけて、栃木県大田原市「ホテル花月」で行われます。

本局の立会人は中村修九段、副立会人は佐々木慎七段、記録係は廣森航汰三段（中座真七段門下）が務めます。持ち時間は各８時間、昼食休憩は12時30分から13時30分。１日目の18時を回ると手番の対局者が次の一手を封じて、翌９時から指し継ぎます。本局の先手番は渡辺王将です。

【棋譜中継 - 毎日新聞　王将戦】
http://mainichi.jp/oshosen/
※公開から30日間無料。以降は「毎日ID」によるログインが必要です。

【関連リンク】
・スポーツニッポン新聞社（主催）
・毎日新聞社（主催）
・囲碁将棋チャンネル（協賛）
・立飛ホールディングス（協賛）
・ホテル花月（対局場）

本局の中継は棋譜・コメントを琵琶、本ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。