永瀬九段が指した▲7六香(75手目)で前例を離れました。次に▲7四歩の突き出しを見せて△8四桂を催促している意味があります。実戦は△8四桂▲7四歩△7六桂▲同銀△7四銀と進行。消費時間は佐々木八段が1時間ほど多く使っていて、永瀬九段の研究通りに進んでいることがうかがえます。佐々木八段は初見で永瀬九段の事前研究に対抗しなければならないとすると、さらに消費時間の差が広がると予想されます。形勢は別にして、後手に苦労の多い展開になりそうです。
2025年5月22日 (木)
鳩森八幡神社
対局再開
昼食休憩
角換わり腰掛け銀の定跡形
対戦成績
両者の対戦は過去に13局あり、永瀬九段10勝、佐々木八段3勝と永瀬九段が大きくリードしています。初手合となった2011年の新人王戦、2012年の順位戦C級2組はいずれも永瀬九段の勝ち。当時は2人とも四段で、永瀬九段は今と違って振り飛車党でした。ここから実に9年間も対局がない時期が続き、2021年の叡王戦本戦でようやく3局目の対戦が実現します。2023年以降は対局の頻度が増え、今に至ります。王位戦では初めての対戦です。
旧将棋会館の2階にあった研修室の壁には、棋士やファンが別れの言葉を残していました。佐々木八段は感謝とともに「永瀬さんと50対局指したい!」と書いています。現在、旧将棋会館は解体工事が進められています。



















