藤井王位の勝利 伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負第2局、▲藤井王位-△永瀬九段戦は、19時0分、131手で藤井王位の勝ちとなりました。消費時間は▲藤井7時間44分、△永瀬7時間59分。これでシリーズ成績は藤井王位の2連勝となりました。第3局は7月29、30日(火、水)に北海道千歳市「ポルトムインターナショナル北海道」で指されます。
クライマックス 局面はクライマックスです。永瀬九段は先手玉に迫り続けます。▲6九同飛△7八銀成▲5九玉△6九銀成▲4九玉に△1六角が強手。以下▲1六同香△5九飛▲3八玉△2六桂に(1)▲2八玉△2七歩▲同玉△2九飛成の変化は、先手玉に即詰みがあってもおかしくありません。(2)▲4七玉が正着で、△4六歩▲同玉△4五金▲4七玉(変化図)が打ち歩詰めの形で逃れます。検討では先手勝勢と見られ、終局近しの声が聞かれはじめました。(18時を回っても、まだ外は明るい)
永瀬九段は秒読みに 40分の長考で角を打ち、△5八金までの詰めろをかけました。永瀬九段の残り時間は8分。藤井王位はわずか1分で▲4八金と指し、詰めろを解除しました。検討では、▲4八金に後手からの有効な継続手が見つかっていません。後手の攻めが止まれば、▲1二とで飛車を入手してから▲7一飛の王手金取りで後手玉を寄せる道筋が見えてきます。
有馬を愛した偉人たち 有馬温泉は多くの偉人に愛された地でもあります。奈良時代の高僧・行基は、荒廃していた有馬温泉を薬師如来のお告げにより再興し、温泉寺や施薬院を建立したと伝えられています。その功績から有馬温泉の三恩人(仁西、豊臣秀吉)のひとりとしていまなお、敬われています。 (法然上人も有馬温泉を訪れて説法を行い、特に極楽寺では中興の祖とされる) (ねねの像。豊臣秀吉の正妻として知られる)(ねねの視線の先には秀吉像)
両者、残り時間が1時間を切る 局面は終盤戦に突入しました。上図は歩を突き出し、△2四同歩は▲2三銀が飛車金両取り。△2四同金も▲4二銀から▲3三銀不成があります。後手は歩を放置して△7五桂で攻め合いを志向しました。以下▲2三歩成には△6六銀が妙手。▲同歩△6七銀▲5九玉に△8七桂成が詰めろになります。実戦は△7五桂以下▲7七金△8八銀▲7八金△8七銀と進んで下図。 にわかに流れが激しくなりました。検討陣は「永瀬九段が勝負を懸けたように見えます。優劣は不明ですが、決着はつきそうです」と見解を示しました。