お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第5局 Feed

2022年9月 6日 (火)

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「あっやった!」「すごい!」

19時過ぎ、控室が湧きました。▲5八金がタダ捨ての勝負手です。4八で遊んでいた金を働かせました。これは歴大の名手を思わせます。

青野九段は「魅せますねえ」と目尻を下げました。終盤戦に入って継ぎ盤で検討されています。

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時刻は18時30分を回りました。まだまだ難しい戦いが続いており、1手1手に目が離せません。控室からは「おー」「指した指した」と声があがっています。

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盤上全体を使ってのねじり合いです。それにしても▲1五歩という符号が出てくるとは。△6九銀には▲1四歩が考えられます。△5八銀成▲1三歩成△4八成銀には▲4一角が期待の一着です。

Dsc_0942(控室では青野九段、関係者らがモニターで両対局者を見守る)

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先手に▲9八角という端角が出ましたが、後手も△1三角と放ちました。この手は△6九銀が狙いで、先手が受けるには▲6八金や▲7九歩といった手になります。どちらも指しづらく、前者は虎の子の金を手放しますし、後者は▲7五歩の攻め筋が消えてやはり△6九銀が残ってしまいます。青野九段は後手がよくなったという見解です。見た目や評価値よりも後手が勝ちやすい状況なのかもしれません。

Dsc_0899(藤井王位は勝てば通算3連覇達成の大一番だ)

外の景色が暗くなってきました。2日目に入っても両者は譲りません。驚異的な力でふたりとも局面の均衡を保っています。

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▲9八角は部分的に抵抗のある手ですが、バランスを保つのにはこれしかなかったようです。以下△8七歩▲同金△6七歩成▲同銀△同銀成▲同歩と進んでいます。

2022090587_2先手は▲7二銀や5四歩の拠点が主張。後手は9八角が影になっているうちに手番を生かしていきたいところです。時刻は17時を回りましたが、形勢はほとんど互角の範囲内に収まっています。

Dsc_0815(豊島九段は先に残り1時間を切った)

15時40分ごろに大盤解説会場を訪れました。

Dsc_0939(会場の牧之原相良総合センター いーら)

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Dsc_0921(田村康介七段と竹部さゆり女流四段のコンビ。田村七段は発熱が確認された千葉七段に代わって務める)

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Dsc_0922(田村七段は色紙プレゼントの抽選くじを引く役を任された)

Dsc_0936(80手目△6三金にAIの示す▲9八角を解説していた。しかしリスクの高い手ということで、人間の目からは指しづらい面もあるようだ)