97手で豊島竜王が勝ちました。終局時刻は17時56分。消費時間は、▲豊島竜王３時間15分、△片上七段３時間12分。勝った豊島竜王は４勝１敗、敗れた片上七段は０勝５敗でリーグを終えました。豊島竜王はプレーオフ以上が確定しました。他局の結果により、優勝かプレーオフかが決まります。

図は▲豊島－△片上戦の17時50分頃の局面です。２二竜、４三馬、８七香と、攻め駒がそれぞれよく働いており、形勢は依然として豊島竜王優勢。後手玉を上に引っ張り出して、寄せを目指しています。

（豊島竜王）

図は▲斎藤慎－△木村戦の17時40分頃の局面。先手が中盤の押し引きの中で駒得を果たしています。ただ、この△４九角もうるさそうなラインの角打ち。形勢はいい勝負と思われます。先手としては、ひとまずは▲８二飛が攻防兼備の一手になりそうです。

（木村九段）

時刻は16時45分を過ぎたところ。▲豊島－△片上戦の指し手のペースが上がってきています。形勢は豊島竜王よしです。図の△６三銀打に、うまく攻めを継続する手段があるかどうか。控室の鈴木九段は、「『さわやか３組』で▲２四飛」を候補に挙げています。以下△５二銀なら、▲２二飛成△９一飛（△５一飛は▲４二竜）▲５二竜です。

（豊島竜王。寄せにつながるような順を見いだしたい）

図は▲永瀬－△近藤誠戦の16時30分過ぎの局面。形勢は、一足先に相手陣に攻め駒を入り込んでいる後手がよくなっています。以下は△７八飛成として、先手に▲６八桂を打たせてから（１）△４二金や（２）△５二金打で５三の地点を受けるのが自然です。あるいは、強く（３）△７五歩も成立するかもしれません。

（近藤誠七段。このまま勝ちまで持っていけるか）

16時20分頃、日本将棋連盟常務理事の鈴木大介九段が控室に姿を見せました。

（▲永瀬－△近藤誠戦は「後手よし」とのこと。▲澤田－△佐藤天戦については、「これは恐ろしく長いですね」と話している）