図は15時ごろの局面。澤田六段が△４五歩と、まずは銀取りに歩を突き出す動きを見せました。以下▲同桂は△同桂▲同銀に△３三桂が厳しく、以下▲３七桂（▲４六歩は△４五桂▲同歩△４六角で王手金取り）△４五桂▲同桂△４四銀（△４四銀打）に再度▲３七桂と打つしかなく、先手がつまらない展開のようです。
菅井七段は△４五歩に対して、▲５七銀とノータイムで銀を引き揚げました。

図は14時50分ごろの局面。澤田六段が△３三桂と跳ねた局面です。この手を指すといつでも▲１九飛と回って端が狙われやすくなるだけに、決断の桂跳ねといえそうです。現局面までの消費時間は▲菅井１時間14分、△澤田２時間28分と、ちょうど倍の差がついています。

（昼食休憩時の澤田六段。対局再開前ながらすでに考えていた）

図は14時20分ごろの局面。控室では今泉四段が現局面から▲６六歩△６二金に▲１九飛の地下鉄飛車に転回する順を示しました。以下△５二金に▲１五歩△同歩▲同香とし、（１）△同香には▲同飛△１三歩▲１九飛。また（２）△１三歩なら▲２五桂として先手が打開できそうとの見解を示しました。今泉四段は「地下鉄飛車は振り飛車のロマンでもあり、考えてみたい順ですね。もちろん形勢はいい勝負なのですが」と、話しました。

（14時20分ごろの控室。大石六段と阪口五段が姿を見せていた）

（１階販売課で売られている平成28年度全棋士扇子。両対局者の名前を見つけることはできるでしょうか）

 図は13時50分ごろの局面。ここで今泉健司四段が控室を訪れました。今泉四段は「50パーセントくらいの確率で千日手がありそうです」と話すと、千田六段は「僕も少し前の局面で、40パーセントくらいあるように思っていましたが、やっぱりそうですか」と返しました。

（来訪した今泉健司四段。右は本局の観戦記を担当する小池大志さん）

図は13時30分ごろの局面。先手は美濃囲い、後手は左美濃に囲い合うと、今度は互いに攻めの桂を戦闘配置しました。戦機が近づきつつありますが、千日手の多い両対局者ということもあり、どちらが戦端を開くかが注目されるところです。

（昼食休憩時、考える菅井七段）

本日は菅井七段が昼食の注文でイレブンのサービスランチである「珍豚美人（チントンシャン）」を頼んでいます。ここではそのサービスランチについて紹介します。

（菅井七段注文の珍豚美人。豚の天ぷらに、イレブン特製であるピリ辛のセサミソースが絶妙に絡んだ一品で、人気商品である）

（こちらは本日のもうひとつのサービスランチである「牛肉照り焼き」。イレブンのサービスランチは日替わりで、平日は２種類が用意されている）