攻めに活路を 図は16時25分頃の局面。「投了もありうる」そういわれていた前図から、木村八段は▲9五歩と突いて攻めに転じました。まだまだ気合は十分です。ただ、後手大優勢の評判は変わっていません。攻め合いの中に活路を見いだすことはできるでしょうか。 現地大盤解説会は理事として控室に来訪した青野照市九段が飛び入り参加。
急転直下か 図は15時過ぎの局面。△5七桂成が、控室でも見落とされていたタダ捨ての妙手です。▲5七同金が普通の応じ方ですが、以下△4五歩▲2四角に△2一飛(参考図)が絶好の飛車回り。これは後手大優勢で、投了すら考えるほどの差だといわれています。 大ピンチに陥った木村八段。粘る筋はあるのか。
現地大盤解説会 14時を回り、現地では大盤解説会が始まりました。開始時点から100人ほどが来場しています。 解説は佐藤紳哉七段。 「局面はすでに勝負どころ。勝敗は神のみぞ知るというところですね。カミのみぞ……カミ?」というフリから……。 早くも変身。「今日のネタはこれだけです」。
対局再開 木村八段は13時20分過ぎに対局室へ。外は雨が上がり、薄日がさしている。 惚れ惚れするような美しい姿勢で対局再開を待つ。 羽生は再開時刻を少し過ぎて戻ってきた。 羽生は着席後も動かない。 2日目午後の戦いが始まった。