第57期王位戦七番勝負第5局 Feed

2016年8月30日 (火)

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本局は羽生王位が▲2二角成(11手目)と角を交換して角換わりに。今シリーズはここまで第1局が横歩取り、第2局が矢倉、第3局が横歩取り、第4局が角換わりでした。角換わりは2局連続です。

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最近の角換わりは、後手が攻めの桂を跳ねながら同型を避けて、積極的に攻め合いを目指す展開が増えています。羽生王位が▲4五歩(31手目)と位を取ったところは作戦の岐路でした。4筋の位を取ると▲4六角と好点に据える手が生じますが、4筋から攻めるのが難しくなるので一長一短があります。

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後手の△6三金、先手の▲4七金は桂頭を守って攻めやすくした意味があります。先手は▲4六角と据えたので、この角の働きがポイント。後手は9筋の位と手持ちの角が主張。先手の動きを待って反撃するか、攻めの機会をうかがいたいところです。

17時25分、封じ手の時刻が近づいています。控室では福崎九段、東八段、武市七段が継ぎ盤を囲んで検討中。会話が弾んでにぎやかな雰囲気です。安食女流初段がその様子を見守ります。

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徳島駅から南西方向にある寺町は、その名のとおり多くの寺社が集まる地域。古い城下町の面影を残しています。錦竜水(きんりょうすい)は眉山のふもとの湧き水で、東山手町にある瑞巌寺の鳳翔水、西富田にある八幡神社の八幡水などとあわせて、江戸時代の人々の飲み水になっていました。特に錦竜水は歴代の阿波藩主が愛飲し、水番所を置いて保護したといわれます。錦竜水は現在も利用されています。現地の方に聞いたところ、お茶やコーヒーに使っているとのことでした。

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