第55期王位戦七番勝負第6局 Feed

2014年9月11日 (木)

20140911_76図は76手目△6二飛まで。ここで▲9一馬と香を取りたいところですが、△5七馬!(参考図)▲同金△6八飛成が高見五段指摘の強襲。これはいきなり先手受けにくい格好です。実戦は▲6三歩△9二飛▲7四馬△8二飛▲6五馬。渋く、細かい動きが続いています。△8二飛は手損ですが、飛車取りを防いだものです。木村八段は歩切れを解消しながら馬を後手玉の方向にも利かしました。(銀杏)

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20140911_iijima1 (飯島栄治七段。第7局の副立会人を務める)

20140911_takano1 (高野智史三段と高野悟志指導棋士五段が控室へ。二人は名前が同じ「タカノサトシ」。高野三段は木村八段門下)20140911_hikaesitu4 (継ぎ盤を3つ使って検討するが、渋い応酬が続いて指し手が当たらない)

20140911_tanigawa1 (控室に将棋連盟会長の谷川浩司九段も)
(銀杏)

20140911_ooban6 (藤倉勇樹五段が大盤解説へ。村山七段と藤倉五段はともに桜井昇八段門下だ。大盤に並べているのは76手目△6二飛に▲9一馬△5七馬!(参考図)▲同金△6八飛成の変化。これは先手の受けが難しい。「高見五段が見つけた手順で、これを指されて、どうですかと聞かれてしまいました」と藤倉五段)
(銀杏)

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15時になり、午後のおやつが出されました。羽生王位はフルーツの盛り合わせ(パパイヤ、マンゴー、メロン、桃)とホットレモンティー。木村八段は和菓子とホットコーヒー(ブラック)。(銀杏)20140911_oyatu3 (羽生王位のおやつ)20140911_oyatu4 (木村八段は和菓子とホットコーヒーを連投)

14時になり、現地の大盤解説会が始まりました。控室を訪れた棋士もゲスト出演します。(銀杏)

20140911_ooban4 (大盤解説会はほぼ満員)

20140911_ooban3 (陣屋どらやきやまんじゅうが販売されている)

20140911_ooban5 (村山七段が熱弁振るう間に木村八段が▲7八銀と打ちつける。村山七段は「封じ手直前の△4三金左は、パッと見たら木村八段が指したんですかという手です。昨日の控室で、羽生王位はタイトル戦を通じて相手のいいところを吸収するのでは、という話をしていました」などエピソードを交えながら解説)

陣屋は1918年(大正7年)、三井財閥の別荘「平塚園」が始まり。歴史と由緒ある旅館です。
本局が行われている「松風」は明治天皇が宿泊するために黒田藩が大磯に建てたものを三井財閥が現在の場所に移築しました。1926年(大正15年)に関根金次郎十三世名人が対局するにあたり、陣屋を指名しました。「松風」の間は、新聞社以外で初めて公式対局が行われた対局室と言われています。

【陣屋のご案内】
http://www.jinya-inn.com/information/
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20140911_jinya4 (対局室から見える庭)20140911_jinya6_2

20140911_jinya18 (露天風呂付き)20140911_jinya5 (銀杏)