加藤九段を中心とした笑いの絶えないにぎやかな控室

両対局者は昨日、検分前に出島を訪れた。



出島は江戸時代、鎖国期間中に長崎に来航したオランダ人の居住地として、
オランダ東インド会社の日本商館が置かれた扇形の島。

出島

（吟）

10時30分、両対局者に飲み物が運ばれた。羽生王位がホットレモンティー、藤井九段がホットコーヒー。

（吟）　

写真は連続静止画より10時頃の対局室。連続静止画は下記よりご覧頂くことができます。

連続静止画

今朝の西日本新聞には王位戦挑戦者決定戦▲渡辺明竜王－△藤井猛九段戦、第４譜が掲載されている。１面はロンドンオリンピック柔道女子57キロ級、金メダルを獲得した松本薫選手のさわやかな笑顔がのっている。

下記、西日本新聞ホームページより、昨日の前夜祭の動画が楽しむことできる。

西日本新聞ホームページ

（吟）

「僕は四間飛車をやってくるなら棒銀で吹っ飛ばしますよと言っているんだけれども、この角交換のやつは話が違うんだよな」と加藤九段。棒銀の目標になる角が居ないので勝手が違うようだ。


本局は角交換型の四間飛車。角は互いの駒台に。



山崎七段、室田女流初段も加藤九段の話に聞き入っている。

（吟）

先に入室して羽生王位を待つ藤井九段。

駒が飛び散らないよう左手を添えて駒袋を開ける。

王将を５九の地点に据える。

開始前からじっと考え込む羽生王位。

（吟）