2026年9月 9日 (水)

大長考

2026090860_2△4五銀に伊藤二冠は1時間41分考えたすえに▲4五同銀と応じました。以下△4四同歩▲2四角△3三歩▲3五角と進み、今度は藤井王位が長考しそうな気配です。
2026090865角引きの狙いは▲5三角成と▲2一飛成。いかにも技が決まったようですが、話は簡単ではありません。後手は2筋に歩を受けたあとに、△4六歩が角筋を通す強烈な突き出しになります。 

現局面は△2五歩、△2七歩▲同飛に△2五歩か△2六歩▲同飛△2五歩の3つが考えられます。飛車をタタくのは▲2七同飛と取らせて7八の金にヒモがついていない状態にし、△4六歩を効果的にすること。ただ、4七の地点に飛車の守りがあるため、善悪は何ともいえません。例えば現局面から△2七歩▲同飛△2五歩▲5三角成△4六歩に、▲6三馬の飛車取りから▲4五銀と受けられると、後手は角のラインが止まって反撃力がかなり落ちてしまいます。

時刻は11時30分を過ぎました。現在の藤井王位の考慮時間を踏まえると、両者の残り時間は約3時間でほぼ互角。いくらでも考えたい勝負どころのように見えますが、残り時間との兼ね合いもあるので難しいところです。