2026年7月 5日 (日)

妥協なき姿勢

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伊藤二冠の封じ手は△8六歩(上図)でした。取られそうな馬を逃げずに踏み込む強い手です。前日は△3六馬と逃げておいて後手十分との声が高かっただけに意外な選択といえます。騎虎の勢いで▲8三角△同飛▲同銀成△同玉▲4六飛△8七桂▲同金△同歩成▲8五飛と進みました。

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後手は馬を失った代わりに△8七桂が期待の攻めで、▲同金に△同歩成で早くも先手玉に詰めろがかかりました。▲8八歩のような受けでは△9八と▲同玉△9六歩で寄り筋に入ります。そこで藤井王位は▲8五飛(下図)と王手でと金を抜きに出ました。飛車は受けにも強い駒で急場をしのぐことはできますが、攻めに使いたい大事な駒を投入してしまうため非常手段という印象は否めません。伊藤二冠が妥協のない姿勢を示したことで、早い終局になる可能性もささやかれています。