検分終了後、記者会見が開かれました。
【藤井聡太王位の会見】
――この時期の北海道はいかがでしょうか。
藤井 毎年、王位戦で夏の北海道に伺っています。私の住んでいる愛知県をはじめ本州は非常に暑い時期ですので、こちらにくると格別な涼しさで過ごしやすさを感じますし、夏の北海道を楽しめています。
――将棋を指すうえでも快適といえますか。
藤井 北海道ですとこの時期でも20度台ということも多いと思いますので、過ごしやすい気候です。王位戦をはじめ北海道で何度も対局をさせていただいていますけれども、集中してさせていることが多いと思います。
――以前に登別に来られたことがあるそうですね。
藤井 15年ほど前になりますので鮮明に記憶しているという感じではないのですが、今日見学させていただいた地獄谷に当時も見に行った思い出があります。対局という形で読んでいただき、感慨深いところもあります。
――ともに後手番が勝って1勝1敗になりました。2局を振り返っていかがですか。
藤井 第1局は伊藤二冠に序盤で工夫されまして。対してこちらが仕掛けていったのが指しすぎになり、とがめられて完敗でした。第2局はかなり乱戦で激しい展開になりました。途中は少し受けに回る展開になり、受け止めて反撃に転じたあたりで指しやすくなったという内容でした。
――最近は好調な成績を残しています。要因はどのように分析されていますか。
藤井 自分ではそれほど好調というような印象ではないですが、対局には集中して臨めていますし、それを続けていければ。
――第3局の抱負について。
藤井 先手番で迎えますが、第1局は伊藤二冠に完璧に指されて強さを実感する将棋でした。第1局は仕掛けていったのが結果的に疑問でしたので、先手番として深い読みを伴う形で積極性を意識して一手一手深く読んでいければと思います。
【伊藤匠二冠の会見】
――北海道に来られての印象はいかがですか。
伊藤 まず空港についてだいぶ涼しいなという印象でした。7月下旬になって東京はかなり暑さが厳しくなっているので、かなり過ごしやすいです。北海道は何度か来ていますが、食べ物がおいしく旅行したい場所という印象が強いです。
――北海道での対局は2023年の小樽の竜王戦以来となります。
伊藤 訪れるのもそれ以来となります。
――今回は登別温泉になります。
伊藤 初めて訪れました。
――これまでの2局はいずれも後手番が制しています。
伊藤 2局とも作戦に関してはまずますうまくいったと思います。2局目のほうは1日目に悪い手を指してしまって、取り返すチャンスがなかった将棋でした。一手一手慎重に指していかなければいけないなと感じました。指しているときは自然だと思った手が、指したあとに別の手のほうがよかったのではないかと思う場面があり、悔いが残ります。
――第3局に向けて。
伊藤 2局目はあまり熱戦にすることができなかったですし、他の棋戦を含めて負けが続いている状況ですので、第3局でどういう将棋が指せるかかなり重要だと感じています。
――ファンに向けて。
伊藤 2日間を通して一手一手を真剣に大切に指していきたいと思いますし、全力で打ち込んでいるような姿を見せられたらと思います。
(書き起こし=琵琶、撮影=玉響)



