
戦型は角換わり腰掛け銀になりました。決まった形に進みやすいため、事前研究がものをいう戦型です。対局開始から45分ほどで▲4五桂(43手目)と跳ねて戦いの火蓋が切られました。角換わり腰掛け銀の定跡形でテーマ図の一つです。最近のタイトル戦では、2024年9月の第72期王座戦五番勝負第2局で現れました。先手は藤井聡太王座、後手は永瀬九段で、結果は先手勝ち。

本局もこの王座戦第2局の進行を踏襲しています。結果を踏まえると後手が変化するのが自然ですが、相手の研究を警戒して勝った側が手を変えることもしばしばあります。どちらが研究手を出すか注目です。