2024年7月17日 (水)

石川啄木と函館

詩人の石川啄木は函館の自然を短歌に残しました。大森浜にある啄木小公園の看板によれば、函館に滞在した約4ヵ月間は、啄木の短い生涯の中でも楽しい期間だったとあります。


 頬につたふ
 なみだのごはず
 一握の砂を示しし人を忘れず


歌集『一握の砂』の名が取られたこの一首をはじめ、「砂」は啄木が好んで散歩した大森浜がモチーフになっているといわれます。函館山を望む大森浜には、啄木像が建てられています。今回、啄木亭で対局に使われている部屋にある書も、啄木が詠んだ短歌です。


 たはむれに母を背負ひて
 そのあまり軽きに泣きて
 三歩あゆまず

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