記念撮影のあと、対局者は主催紙のインタビューに臨みました。
「第4局は内容的に反省点が多かったので、少しでも改善して、いい内容の将棋になるようにしたいと思っています。こちらの対局場で指させていただくのは3回目ですが、過去2回は集中して指すことができましたし、毎年、徳島の方々が楽しみにしていただいている対局だと思うので、期待に応えられるような内容にできればと思っています。佐々木七段とはこれまで10局近く指しましたが、バランス感覚が非常に優れているという印象が強くて、気がつきづらい手を拾って、うまくバランスを保たれたり、リードを奪われたりすることが多いかなと感じています」
「追い詰められた状況ですが、普段と変わらず自然体で臨みたいと思います。後手番でまだ一度も勝ちを挙げておらず、課題は山積みですが、自分なりに精一杯準備してきたので、悔いのないようにしたいと思います。大局観や指し手の精度という部分で、藤井王位の強さを感じています。前回の1勝を励みにして、前向きな気持ちで徳島対局を迎えられました。師匠(深浦康市九段)が3連敗から4連勝というのは、改めてすごいなと感じました。自分には残された道がそれしかないので、精一杯力を出し切ろうと感じました。藤井王位は受け将棋かなと思います。こちらの押し引きに的確に対応され、距離感をつかむのがうまい印象です。ときに予想を遥かに上回るような手を指され、準備段階からかなり苦労してどこが弱点か、常に模索している状態です。注目度の高い戦いなので、熱戦をお見せできるように頑張りたいです」