2022年7月21日 (木)

主催紙インタビュー

はじめに、藤井王位にインタビューが行われました。

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――角換わりの進行となり、じっくりとした立ち上がりになりました。想定されていましたか。

藤井 ちょっと経験の少ない形になって、序盤から難しい展開になってしまったかなと思っていました。

――藤井王位から仕掛ける形となりました。

藤井 △6五歩から仕掛けていったんですけど、▲6四歩から反撃されてしまうのを軽視していて、▲6六桂まで進んでみると自信がないのかなと思いました。

――封じ手のあたりは形勢判断はいかがでしたか。

藤井 本譜では苦しいのかなと思ってやっていました。

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――2日目になって、成り駒を作られる展開となりました。そのあたりはいかがでしたか。

藤井 仕方がないのかなと思いましたが、形勢としてはやっぱり苦しいように思いました。

――その後は攻める展開となりましたが、見通しは立っていましたか。

藤井 ▲2四桂と打たれる手は予想していなかった手で、分からないなと思いながらやっていました。

―― 最後は△6三飛と歩を取って寄せに入られました。

藤井 そうですね、△6三飛の筋があるので、△7六歩と打って攻めがつながりそうかなと思いました。

――本局を振り返られて。

藤井 ▲6四歩と打たれて苦しい展開にしたと思いますので、その前後でもっといい指し方を探さなければいけなかったと思います。

――第4局は8月の半ばになります。

藤井 第4局はしばらく先になるので、しっかり準備をして、コンディションを整えて臨めればと思います。

続いて、豊島九段にもインタビューが行われました。

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――序盤はどのように思われていたでしょうか

豊島 一局の将棋というか、互角に近い展開かなと思いました。

――後手から仕掛ける形となって、▲6四歩と反撃しました。そのあたりはいかがでしたか。

豊島 6八金型で部分的にある筋でしたけど、▲3七桂と跳ねているのでそれを狙われる形があって、ちょっとどうなっているか分からなかったですけど。

――1日目の終わりはどのような形勢判断でしたか。

豊島 ちょっと分からなかったです。その後の△7六歩の局面で、結構手が難しいような気はしたんですけど。△4八銀は打たれたら▲3八飛はしょうがないかなと。そんなにはっきりまずいとは思っていなくて、△7六歩の局面で互角になる順があればと思っていたんですけど。

――その後、成り駒を作られました。そのあたりの攻めの手応えはいかがでしたか。

豊島 最初はいけるつもりでやってたんですけど、考えているうちに自信がなくなったというか。

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――▲5三角成は3時間超えの長考でした。

豊島 勝負できる順が分からなかったので。角を成らないとしょうがない気もしたんですけど。▲1五歩とかは利いていないような気がして。

――その後、後手の攻めを受ける展開となり、▲2四桂と打ち込んでいきました。

豊島 負けかなと思っていましたけど、ほかに芳しい手がないように思いました。

――本局を振り返られて。

豊島 ちょっとどこでまずくなったかはっきり分からないですけど、仕掛けの応対がまずかったか、▲6三歩成のところで別の手を選ぶべきだったかと思います。

――第4局まで、少し空きます。

豊島 しっかり準備して頑張りたいと思います。