2022年7月

2022年7月12日 (火)

対局検分のあとに、記者会見がそれぞれ行われました。

定山渓温泉での王位戦開催は、1962年に行われた第3期王位戦七番勝負第4局・大山康晴王位-花村元司八段戦以来、60年ぶりです(肩書・段位はいずれも当時)。両対局者は取材陣の前で熱戦を誓いました。

Dsc_6500(マスクを取って、記念撮影に応じる)

Dsc_6508(藤井王位。「(第2局に向けて)第1局の反省を踏まえて、いい内容の将棋を指したいです。60年ぶりということで、当時の対局に負けないような熱戦にできればと思います」。)

Dsc_6516(豊島九段。「(宿泊部屋は)リラックスできそうで、(対局室は)緑に囲まれて、素晴らしい場所を用意していただきました」。)

本日の更新は以上で終了となります。明日の対局は9時開始です。お楽しみに。

Dsc_6485(16時30分前、検分が始まった。盤、駒、駒台は日本将棋連盟北海道支部連合会が所蔵しているもの。駒は2種類が用意され、立会人の深浦九段から藤井王位に渡された)

Dsc_6488(何枚かを取り出して、ふたりで感触を確かめる)

Dsc_6490(駒はどちらもタイトル戦で使用されたことがある。藤井王位が豊島九段にどちらが好みかを尋ねたところ、豊島はどちらでもと答えた)

Dsc_6492(駒を仕舞う藤井王位。選んだのは……)

Dsc_6498(本局で使用されることになった、如水作・関根名人書の駒。寄贈者の新井田基信さんはアマ強豪で、北海道将棋連盟常務理事で事務局長を務めた。第51期王位の広瀬章人八段が幼少期に教わったことでも知られる)

Dsc_6499_2(木村文俊作・木村義雄名人書。文俊師は木村義雄十四世名人の弟にあたる。初代北海道将棋連盟理事長の故・佐々木治夫氏が第1回大山康晴賞を受賞した記念の逸品だ)

初めての対局場でしたが、両者ともに問題なく、10分ほどで検分は終了しました。

藤井聡太王位に豊島将之九段が挑戦する、お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負。第1局は豊島九段が制しました。
第2局は7月13・14日(水・木)に、北海道札幌市南区「ぬくもりの宿ふる川」で行われます(主催:新聞三社連合、北海道新聞社 特別協賛:株式会社伊藤園 協賛:北ガスグループ)。先手番は藤井王位です。
対局開始は9時、昼食休憩は12時30分~13時30分、おやつは10時と15時に出されます。1日目の18時を回ると、手番の棋士が次の一手を封じます。
立会人は深浦康市九段、副立会人は中村太地七段、記録係は岡部怜央四段が務めます。
中継は棋譜・コメントを吟、ブログを紋蛇が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

※本局の大盤解説会はありません。