2019年9月

2019年9月 9日 (月)

18時を回り、次の手を封じるよう告げられた豊島王位はすぐに封じる意思を表しました。

Img_6808 豊島王位が封じ手を記入しに別室に。先崎九段がスタンバイ。

Img_6811 18時5分、豊島王位が封じ手を書き上げて対局室に。

Img_6816 封じ手の入った封筒に木村九段が封緘のサインを書き加える。

Img_6820 豊島王位から立会人の先崎九段に封じ手が預けられた。

Img_6828 駒を片づける。

Img_6831 対局1日目が終了した。

【封じ手予想】
「考えられる手をざっと挙げると、△3五歩、△3三桂、△3三銀、△7六歩、△7三桂、△9六歩などですか。とはいえ、本命は△3五歩です」(先崎九段)

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豊島王位が36手目を封じて1日目が終了しました。封じ手の考慮時間は2時間32分。1日目の消費時間は▲木村九段3時間15分、△豊島王位4時間25分。1日目に進んだ手数が今期七番勝負では最も少なく、スローペースの進行になりました。2日目は10日9時から指し継がれます。

Img_6803 時刻は17時40分を回りました。画像は対局室モニターの映像です。前図▲7七金の局面で、豊島王位の長考は2時間を超えました。このまま18時を回ると、2時間30分を超える大長考での封じ手となります。

35時刻は16時30分を回りました。1日目の午後はスローペースで進行しています。ただし、図の▲7七金は「頑固な手で勝負手とも言える」と先崎九段。その意味は△3五歩と突かれたときに▲7六歩と飛車を追う手を用意した意味。以下△6五飛も▲6六歩、△8五飛も▲8六歩で飛車を五段目から追い払えます。ただし、金を三段目に上がる形はバランスが悪いので、今後の指し回しに気を使うことになります。後手としても、この手をとがめる手段を考えたいところ。豊島王位は▲7七金を見て1時間以上時間を使っています。

Img_6750 力強く金を上がった木村九段。

Img_6762 豊島王位は長考中。勝負どころと見たのだろう。

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Img_6714 モダンなロビーは居心地がよく、関係者もここで休憩することが多い。

Img_6715 将棋関連の展示。

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大盤解説会場の入り口に掲示されていた大山康晴十五世名人の揮毫「自彊不息」。自彊は、自らつとめる、不息は休まずの意。署名を見ると「名人」と書かれているので、名人在位時に書いたものと思われる。前日の夕食会の際にこの書を見た森下卓九段は「いや、これは私も見たことがなかったです。大変貴重なものですね」と驚いていた。