自陣飛車の応酬 図は170手目の局面。3度の自陣角が出た本局ですが、入玉将棋の終盤で自陣飛車が発生しました。▲8一飛△同飛▲同馬なら△5五桂を可能にしています。本譜も上記の手順で進み、△5五桂に今度は木村九段が▲5七飛の自陣飛車で王手桂取りを掛けました。終盤、それも入玉将棋になってからの自陣飛車の応酬で、まさに死闘という言葉がぴったりの展開となっています。