完全に点数勝負となった本局。図の局面で後手の見込み予想点数は23点か24点。持将棋は23点だと負けで24点だと引き分け指し直しとなり、1点をめぐる攻防になりそうです。
図から豊島王位の指し手は△1八香成。香は1四のままでも1九の地点まで利いていたところで、1三の歩を助けにいこうとしている手だと言われています。
(入玉将棋のポイントを記者に解説する久保九段)
(久保九段は「点数勝負になると、金から歩までの駒がすべて1点になるので、いかに損をしないかということが問われます。例えば突き捨てのような手段は悪手になることが多く、駒を助けながら1枚の駒で2枚以上の駒を取りにいくのが理想です」と解説した)