時刻は11時30分を回り、56手目△６二金まで進みました。１手前、豊島王位が指した▲８二馬で前例がなくなっており、△６二金は次に△６三銀～△７二金で馬を捕まえる狙いです。豊島王位としては、すんなり駒損に陥るわけにはいかないので、それまでに動いていく必要があります。

（控室では武市七段と石本女流初段が継ぎ盤を動かしている）

両者の対戦成績は豊島王位７勝、木村九段７勝。2019年度は６局対戦し、３勝３敗とまったくの五分です。

昨日の前夜祭、谷川九段は「速い展開は豊島王位のペース、長期戦になれば木村九段のペース」と話していましたが、その言葉どおり、これまで150手超えの将棋は３局あって、すべて木村九段が勝っています。この第５局でも手数に注目しながら観戦してみてください。

時刻は10時30分を回り、局面は43手目▲５八金まで進んでいます。互いに右銀を５筋に繰り出す相腰掛け銀の戦型で、まだプロの公式戦でも前例のある局面です。果たしてどちらが先に変化するのでしょうか。

（まだ研究の範囲内か、豊島王位の指し手は早い）

時刻は10時を回り、両対局者に午前のおやつが運ばれました。おやつは豊島王位がフルーツの盛り合わせ、木村九段が和菓子とホットコーヒーです。

（豊島王位のおやつは、フルーツの盛り合わせ）

（柿、マスカット、ピオーネ、キウイ、オレンジ、パイン、ブルーベリーなど盛りだくさん）

（木村九段のおやつは、和菓子とホットコーヒー）

（徳島県の和菓子処「福屋」の桔梗）

（控室に運ばれたフルーツの盛り合わせを食べる清水女流六段）

（同じく石本さくら女流初段）

【和菓子処　福屋】http://www.kumoii.com/top.html

（８時50分、豊島王位が入室）

（こちらも懐中時計を置き、鎖を周囲に添わせるよう、らせん状に巻く）

（対局開始20分前の様子）

（昨日の検分の要望どおり、木村九段の座布団のほうが少し薄め）

（８時48分、木村九段が入室）

（着席して扇子と懐中時計を膝元に置く）