両対局者は明日に備えて早めに退場。代わって、杉本八段、澤田六段、中澤女流初段が登壇し、第1局の見どころを語りました。
(左から杉本八段、澤田六段、中澤女流初段)
杉本「豊島王位と木村九段のこれまでの対戦は、横歩取りだったり角換わりだったりと多岐にわたっているんですよね。澤田さんと中澤さんの予想はいかがですか」
澤田「そうですね……。相居飛車は間違いないでしょう。しかし先後がどうしてもわからないので。まあ矢倉、横歩取り、相掛かり、角換わりのどれかかなと。これだけ言っておけば当たると思います」
中澤「2日制ですし、相矢倉のじっくりした戦いが見たいです。ほかには右玉ですね。私がよく指すので(笑)」
杉本「ほほお、マニアックだね」
澤田「右玉は膠着状態になりやすいので、引き分けの可能性もありますね。少し怖いところです」
杉本「私の予想はどちらが先手番になっても▲7六歩か▲2六歩を指すということ。予想できるのはそれだけです」
澤田「確かに両者とも▲7六歩か▲2六歩以外指したことがなさそうです。中澤さんの予想手はいかがですか。7六、2六以外で」
中澤「え、ほかの手ですか。それ以外だと難しいです……。えー▲9六歩はいかがでしょう」
澤田「ないですね。それは(場内笑)」
杉本「奇をてらうタイプではないですからね。それはなさそうです(笑)」
中澤「大盤解説会は明後日(4日)からですね」
杉本「私も途中で解説会に行くかもしれません。そのときは澤田さん、対局場のほうをお願いしますよ。交代交代ということで」
澤田「解説会場は中日新聞社さんなので、どうなるかですね。ではこのあたりで締めましょうか。終わらなくなっちゃうので」
杉本「そうですね。ではファンの皆さま、明日からの王位戦の2日間の対局をじっくりと楽しんでください。よろしくお願いします」