2019年5月

2019年5月23日 (木)

54▲阿久津-△菅井戦は、まず先手が銀を中央に繰り出して5五の歩を取りました。対する後手は、先手の銀の動きに乗じる形で自陣の銀を繰り出してぶつけ、先手が銀を引いたところで△5三角~△7五銀と歩を取り返しています。銀と歩を巡る複雑な攻防で、難解な中盤戦が続いています。

Img_3951 先に銀を取った阿久津八段。そのあと銀を自陣まで引き揚げている。

Img_3958 菅井七段は相手の動きを逆用して歩損を取り返した。

56▲千田-△中村太戦は後手が馬を作って手厚い陣形を作りました。先手は次に△6二銀と引かれると角の行き場がなくなるので忙しいところ。次の一手は形勢を左右する重要な手になりそうです。

Img_3936_2 勝負将棋で手厚い指し回しを見せる中村太七段。

Img_3941 千田七段は忙しい局面をどう乗り切るか。

77ここまで猛烈なハイペースで進んできた▲永瀬-△澤田戦ですが、図は△6七歩の垂らしに▲7八玉と寄ったところですが、この局面で澤田六段が1時間を超える長考をしています。次の手は△8八歩などが考えられますが、以下▲7七桂のときにうまい継続手があるかどうかが注目されます。

Img_3897 澤田六段が長考に入った。

Img_3892 永瀬叡王は△6七歩の垂らしに、堂々と玉を寄って受けた。