2018年8月

2018年8月22日 (水)

Photo_108 (封じ手が終わり、一礼を交わす両対局者)

Photo_109 (駒を駒袋に戻す菅井王位)

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11_2 (再び一礼を交わし、1日目の終了となった)

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以上で第4局1日目の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。2日目は明日9時に開始予定です。2日目もどうぞよろしくお願い致します。

18時4分、菅井王位が68手目を封じる意思を示し、対局室を出て行きました。

Photo_103 (封じる意思が行われ、菅井王位が退室した直後の対局室)

Photo_104 (豊島棋聖は封じ手の記入を待つ間も、集中力を切らすことはなかった)

Photo_105 (5分ほどで対局室に戻った菅井王位)

Photo_106 (豊島棋聖が封じ手の入った封筒にサインを行った)

Photo_107 (封じ手の入った封筒を深浦立会人に手渡す菅井王位)

67 図は17時10分すぎ、豊島棋聖が▲7七角と攻防の自陣角を放ったところです。自玉のコビンを閉ざしながら香取りを見せた手で、△4四角からと金を取られる手も消しています。先手は桂香を持てば攻めが速くなり、中田功副立会人は「厳しいように見えます」と、見解を示しました。深浦立会人は「菅井王位は粘り強いですからね。本譜も豊島棋聖に簡単には勝たせない順を選んでいる印象です」と、見解を示しました。

Photo_102 「朝、対局室に入室後、関係者に「よろしくお願いします」と挨拶する深浦立会人)

 

59_2 図は前述した▲5五歩と突いた局面で、実戦はここから△4五飛▲5四歩△4四角▲同角△同飛▲5三歩成(下図)と進みました。先手は竜に続いてと金を作る戦果も挙げる形で、「5三のと金に負けなし」の格言もあるところで、菅井王位の反発順が注目されます。

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Photo_101 (17時ごろのホテル日航福岡前。台風の影響があるのだろう、木々がなびいていた)

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16時すぎ、図の局面で深浦立会人と安食女流初段がAbemaTVにゲスト主演しました。図から▲2四歩を予想していた検討陣ですが、通話中に豊島棋聖が▲2四竜と出ると、深浦立会人は「えー」と発し、「驚きましたね」と続けたあと、「でもいい手ではないでしょうか」と見解を示しました。
やがて、中田功副立会人が出演に加わり、▲2四竜以下△4五桂▲同歩△2三歩▲2五竜に△3四銀打で先の長い勝負と話されました。実戦は手順中の▲2五竜で▲2八竜と引き、△3四銀▲5五歩(下図)と進行しています。

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A_2 (AbemaTVにゲスト出演する深浦立会人と安食女流初段)

A_3 (話相手の島朗九段の弟子である、水町女流2級の扇子を広げて見せていた)

A_4 (中田功副立会人も出演に加わり、コメディーチックなやり取りが交わされながらも、しっかりとした検討が行われた)