2018年6月
2018年6月 4日 (月)
激しい攻防
図は15時過ぎの局面。
図から先手の狙い筋は、▲3二歩△同玉▲8七歩△6六飛▲3三歩△同桂▲6六角。飛車銀交換で先手駒得になりますが、△7七歩や△4五桂など、後手からの厳しい攻めも残っていて、優劣は不明です。また、途中▲3二歩に△4二玉、▲8七歩に△7六飛などの変化も多く、引き続き先手が気を使う局面が続いています。控室を訪れた日浦市郎八段は「自分なら先手を持ってあまり自信がないですね」と語っています。
角打ちの成否は
図は昼食休憩明けから2手進んだ局面です。豊島八段の休憩明けの一手は銀取りの△4四角でした。この手は先手陣に利かせながら5三の地点も守る味のいい手。対して▲6七歩が自然な手として候補と見られていましたが、羽生竜王は14分の少考で▲8八角と応じました。
「△6七歩では弱いと見たのでしょうか。▲8八角はなかなか強気な手ですが、このあとは気を使う展開になりそうです。後手のほうが気楽な展開ということはありますね」(ニコニコ生放送の屋敷九段)
初夏の鳩森八幡神社
将棋堂の石碑の隣に、この秋、公開される将棋を題材にした映画『泣き虫しょったんの奇跡』の看板が立てられていた。瀬川晶司五段の実話をもとにした自伝的小説が原作だ。
【泣き虫しょったんの奇跡】(公式サイト)
http://shottan-movie.jp/